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1秒でやる気を出す心理テクニック→背筋を伸ばして全身に力を入れつつ腕組みしながら拳を握る


意思力について調べてたら、心理学的に一瞬でやる気を出すための方法を述べた論文が4本あったので、以下にまとめておきます。


  • ステップ1 背筋を伸ばす:トロント大学の研究によれば、背筋を伸ばして胸を張って立つと、その場で意思力が高まったうえに、痛みにも強くなったとか。(1) パートナーと別れたときや、仕事の失敗といったような精神的な苦痛も、この方法で減らせるそうな。

  • ステップ2 腕を組む:2007年の論文によれば、腕を組んだ被験者は難しい問題にも粘り強く取り組むようになり、その成績も非常によくなったとか。この効果は、まったくモチベーションないときや、気分が落ち込んでいる状況でも現れるみたい。(2)

  • ステップ3 拳を握る:こちらは2011年の研究。被験者に拳を握ったり、ふくらはぎに力を込めてもらったところ、痛みに耐える力が強くなり、スナック菓子を避けて健康的な食品を食べるように意識が変わったとか。(3)

  • ステップ4 全身に力を入れる:2011年の研究によれば、筋肉と意思力には関連があるそうで。全身の筋肉に力を込めると、甘いモノの誘惑を避け、苦い薬でも飲むようになり、嫌なことでも率先して実行するようになったらしい。研究者いわく、「長期的なメリットが非常に大きいテクニック」とのこと。(4)


そんなわけで、心理学的に一瞬でやる気を出すための4ステップでした。いずれも闘争本能を刺激するポーズなので、以前に「やる気が出ない?よろしい、ならば腕立て20回だ!」でも書いたとおり、アドレナリンの分泌が原因ではないかと思います。


 実際、全身に力を込めて20〜30秒キープするだけでも気分が変わってくるので、ぜひお試しあれー。



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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。