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英政府がオススメする「中年男のダイエット」に必要な10のポイント

Middleage

 

英国保険省が「男のための減量マニュアル」(1)を発表して話題を呼んでおります。

 

 

なんでもイギリスでは中年男の体重増加が深刻化していて、女性よりも格段に肥満率が高いらしい。そこで英国政府が立ち上がりまして、過去のダイエット研究のデータを洗い直しをスタート。現時点でもっとも科学的証拠にもとづいた中年男性用のダイエット法が生まれた次第であります。



 

 

なかでも、英政府がオススメするダイエットのポイントは以下の10個らしい。

 

  1. 怖い情報を与える:男性はネガティブな情報に反応しやすい生き物なので、糖尿病や痛風のおそろしさなど、とにかく肥満に関連した怖いデータに触れまくってみる。同時に権威にも弱い傾向があるんで、できれば専門家が語る情報に耳をかたむけたほうがモチベーションが上がるとのこと。女性と違って、美容ネタではやる気が出ないわけですね。
  2. 減量より健康にフォーカスする:一般的に、男性はダイエットに特化した減量法よりも、全体的な健康やフィットネスを目的としたプログラムのほうがモチベーションが上がるらしい。
  3. なじみの環境を利用する:ジムやスポーツクラブのような慣れない場所よりも、職場や地元の減量プログラムに参加したり、友人とフットサルチームを組むなど、なじみ深い環境を使ったほうが効果的とのこと。
  4. 男性向けの減量法であることを意識する:ダイエットの効果には男女で大きな差があるもの。特に男性の場合は、そのプログラムが男性向けだと意識することで、よりモチベーションを上げることが可能。同様に、ダイエットグループには男しかいないほうが参加率は高まる。
  5. 食事より運動にフォーカスする:多くの男性は、カロリー制限や食事療法を「女性向け」と見なす傾向が強い。そのため、食事よりも運動の比率が高いダイエット法のほうが長続きする。
  6. スリムな体型を目指さない:多くの男性は厳しいダイエットが嫌いで、「痩せすぎ」を恐れる傾向が強い。そのため、スリムな体型よりも細マッチョを目指したほうがモチベーションが上がる。
  7. 減量のメリットを強調する:肥満のリスクを伝えるだけでなく、ときどき減量のメリットにも触れてみるのが大事。気分が良くなるとか、医療費が削減できるとか、モテやすくなるとか。
  8. ユーモアと仲間が大事:男性のダイエットを長続きさせるには、ユーモアと仲間が重要。
  9. 計画は自分で決める:男性は、肥満を個人の問題としてとらえ、自分の行動が大事だと考えがち。そこで、食事や運動量などのダイエットプランは自分で決め、その進み具合を自分でモニタリングするほうが長続きする。
  10. とりあえずダイエットを始める:男性は女性よりもダイエットに参加しない傾向が強いが、いったんダイエットを開始すると女性よりも長続きする。なにはともあれ、ダイエットをやってみるのが大事。
 
そんなわけで、見事にメンタル面のアドバイスだけが並んでおります。確かに、いくら「タンパク質を食べたほうが痩せるよ!」と言ってもモチベーションが続かないとどうにもならないですし、メンタル面からのアプローチの有効性も間違いないところですからねぇ。

 

 

ちなみに、さらに詳しいダイエット法は、以下の本に書かれているらしい。買ってみようかな…。

 

 

credit: djbones via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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