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ダイエットで疲れた体をリセットするためのカロリー再チャージ法

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先日、「糖質制限で気分が良くなるのはアドレナリンが原因」なんてエントリを書きました。

 

 

マジメなダイエッターほど悪影響に苦しみやすい

おさらいしますと、糖質制限をするとアドレナリンが出まくって気分がよくなるけど、いつかは効果が切れて悪影響が出てきちゃうよって話でした。アドレナリンは副腎で作られるホルモンなので、使いすぎれば副腎疲労症候群の原因にもなりまして、

  • 慢性疲労
  • うつ状態
  • 脱毛
  • 貧血
  • むくみ
  • 肌荒れ
  • 便秘


といった症状が出やすくなっちゃう。


ついでに、アドレナリンはダイエットと切っても切れない関係にあるので、糖質制限のほかにも、

  • エクササイズ
  • カロリー制限
  • プチ断食


などでも分泌されます。もちろん、これは身体を守る反応の1つなんで、決して悪いことじゃないんですが、この状態が慢性的に続くと上のような症状を引き起こすわけですね。


つまり、日常的に糖質を減らしまくって、毎日のようにエクササイズをしちゃうようなマジメな人ほど、やがて激しい疲労やメンタルの不調に悩むようになってしまうという罠。恐ろしいですねぇ。



 

体のリセットに効く3つのプロトコル

そんなわけで、定期的に炭水化物やカロリーを増やして、体を休めてやるのが吉。具体的な方法としては、以下の3つのプロトコルが有名かと思います。


1)カーボサイクリング:
決まった期間をもうけて大量の炭水化物を食べる方法。ボディビル系の方がよく使うテクニックで、筋トレの時間にあわせて炭水化物も摂るのが基本であります。具体的には、

  • 3日おきに大量の炭水化物を摂取する
  • 3食の食事中、1回だけ炭水化物を大量に摂る


といったやり方をする人が多い感じ。糖質制限中にアドレナリンの作用でしつこい脂肪を減らしておいて、定期的な炭水化物と筋トレで効率よく筋肉を増やす合わせ技ですね。体をデカくしつつ体脂肪を削りたい人にはオススメかも。


2)リフィーディング:
炭水化物にはこだわらず、とにかく定期的に摂取カロリーをガツンと増やす方法。もっとも定番のパターンは、

  • 週のうち5日間はカロリー制限(1日の消費カロリーから約25%を減らす)
  • 週のうち2日間は好きなだけ食べる(1日の消費カロリーに約25%を足す)+筋トレ


というサイクルをくり返すというもの。こちらも、カロリー制限中にアドレナリンを出して脂肪を燃やし、トレーニングの日はガッツリ食べて筋肉が減らないようにしております。カロリー制限時には激しいエクササイズはお休みして、ウォーキングや自転車ぐらいにとどめると、効率よく脂肪が減ってくれます。


3)インターミッテントファスティング:
短時間の絶食をくり返す、いわゆる「プチ断食」であります。断食中に分泌されるアドレナリンで脂肪を減らしておき、絶食が終わる直前ぐらいのタイミングでエクササイズをするのが基本。エクササイズ後は、2時間以内にちゃんと炭水化物とカロリーを摂るのがポイントになります。具体的には、以下のエントリをどうぞ。

 

 まとめ

そんなわけで、激しいダイエットで体を壊さないための3つのプロトコルでした。個人的にはリーンゲインズがもっとも手軽でオススメですが、結局は自分にとって続けやすい方法が最高のダイエットなんで、いろいろと試してみて体質にあったものを選んでいただければと思います。それでは、どうぞよしなに。
 

credit: Viktor Hertz via FindCC

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。