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たった6回で脳の働きをガッツリ改善させるエクササイズ法

 Sprint

 

SITで脳の働きがよくなる?

 当ブログでは、たまに「SIT」っていうトレーニング法を紹介しております。

 

 

HIIT」と同じく激しい運動と細かい休憩をくり返すタイプのエクササイズのことで、基本的な考え方については「「SITプロトコル」とは?」を、くわしいやり方については「1回4分で体力がつきまくる「SIT」の実戦法」をどうぞ。一説には、「たった1分で45分の有酸素運動と同じ効果!」とも言われるナイスな手法であります。

 

 

ってところで、新たに出た論文(1)では、「たった6回SITで脳の性能があがる!」って結論になってていい感じでした。



SITと普通の有酸素運動をくらべた

これはトゥルク大学の実験で、やや糖尿気味(インスリン抵抗性が高い)な男女21人が対象。年齢は43〜55才で、普段はまったく運動をしてない人を選んだみたい。

 

 

実験では全体を2つのグループにわけまして、

 

  • SITグループ:「30秒の全力サイクリング → 4分のリカバリー」ってサイクルを4〜6回くり返す
  • MICTグループ:40〜60分のサイクリングを全力の6割ぐらいの力で行う。いわゆる一般的な有酸素運動

 

 って感じで週3のセッションを2週間ほど続けてもらったそうな。どちらも全部で6セッションですが、そうトレーニング時間はSITグループのほうが格段に短いっすね。

 

 

SITグループのみ脳の燃費が改善!

その後、PET検査で全員の体と脳をチェックしたところ、

 

  • どちらも体のインスリン抵抗性は同じぐらい改善!
  • が、SITグループだけは、脳のグルコール利用効率があがっていた!

 

って感じだったんですな。どちらの運動でもインスリン抵抗性は改善するんだけど、SITはついでに脳の燃費もよくしてくれるんだ、と。より少ないエネルギーでも、脳が働いてくれるようになったわけですな。

 

 

研究者いわく、

 

これまでの研究により、糖尿病になると脳が糖と脂肪酸を取り込む量が増加することがわかっていた。通常この現象は、体重が減るとともに元の状態にもどっていく。

 

今回の実験で示したかったのは、体重を落とさなくても、エクササイズだけで脳が糖と脂肪酸を使う量が減らせるのではないか?という点についてだ。(中略)

 

この研究は、短いエクササイズでも脳の代謝が変化するという事実を示す、最初のエビデンスだ。

 

とのこと。もちろん、もっと時間をかければ普通の有酸素運動でも脳が改善するかもなんですが、とにかくSITは時短の効果がハンパないわけですな。

 

 

まとめ 

SITのほうが脳に効いた理由は不明ながら、この研究チームは、

 

  • 負荷の高い運動でケトン体と乳酸が生まれて、これが脳のエネルギーになってるのかも?

 

といった仮説を述べておられます。この仕組みが正したければ、HIITでも同じ結果は得られそうですな。

 

 

まぁ、これは糖尿病ぎみな方が対象の実験なんで、健康体のヒトでどんな違いが出るかは不明。とはいえ、日本は糖尿病予備軍が多い国ですし、脳の燃費を上げといて悪いこともないんで、健康体の方でも定期的にSITで頭のメンテナンスをしておくのがよいのではないかと。


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