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頭がいい人は当然のようにモテるが、「アレ」を持ってる人はさらにモテる

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どんなタイプの頭の良さがモテるのか

頭がいいとモテる!」ってのは、いろんなデータで確認されている事実。「魅力的な人ってどんな人?」と尋ねて回った場合、国の文化や経済状態などを問わず、だいたい「知性がある人がいい!」って答えが返ってくるんですよ。そりゃそうですわな。

 

 

で、ここで問題になるのが、「頭の良さにもいろいろあるよね」ってところ。一口に知性と言っても、じっくり理屈を詰めるのが得意な人がいれば、スピーディに状況を解釈していくのが得意な人もいるわけで、すべてをひとつにとらえるのはちょっと無理があるかもしんないわけです。

 

 

ってところで新しい論文(1)では、「どんな頭の良さがモテるかを調べたよ!」って内容になってておもしろいです。



もっともモテるのは口がうまい人だった

これはフィンランドとアメリカから約19万人分のデータを集めた研究で、全員のIQ、結婚状態、収入などがふくまれたデータセットになっております。調査の時点から5年後にみんなの結婚生活をチェックして、「知性とモテ」の関係をくわしく調べていったわけです。

 

 

その際、論文では知性のタイプを3つに分けております。

 

  1. 言語知性:言葉をあやつる能力のうまさ。口がうまい人とかですな。
  2. 数学知性:数字とか抽象形なものをあやつるのがうまい人。
  3. 論理知性:ロジックを組み上げていくのがうまい人。

 

以上のなかから、どの頭の良さがもっとも大事なのかをチェックしたところ、結果は以下のようになりました。

 

  • 基本的にはどの知性でも高いほうが結婚率は高くなる
  • が、なかでもモテにつながるのは「言語知性だった」
  • 残りの2つの知性は、「結婚が長続きする期間」との相関があった

 

だそうな。抽象思考や論理的な考えたうまい人よりも、その場でペラペラとうまいことを言えるような人の方が、異性からの人気を得やすいわけですな。お笑い芸人がモテるのもわかりますなぁ。

 

 

話がうまいと「頭がいい」と思われやすい

なんでこういった違いが出るのかと言いますと、

 

言語的知性は、外から確認しやすいため、結婚の確率と明確に相関していた。一方で数学的知性と論理的知性は観察しにくいため、結婚が長続きするかどうかと相関があった。

 

だそうな。つまり、3タイプの知性はどれも魅力的なんだけど、話がうまい人はパッと見で「頭がいい!」と思われやすいので、速攻でモテやすくなるんだ、と。その代わり、数学や論理的な頭の良さは、結婚した後からジワジワと効いてくるわけですね。なんだか納得。

 

 

さらに知性より重要な要素とは?

ただし、この分析にはオチがついてまして、「実は知性よりももっとモテに直結した要素があった!」というんですな(ただし男性の場合に限る)。それが何かと言いますと、

 

  • 高くて新しい車を持ってる男ほどモテる!

 

だったそうな。思わず腰くだけになりそうな結論ですが、実際に知性よりも高い相関が出てまして、車どころか免許も持ってない私は「あらー」みたいな(笑)

 

 

といっても、もちろんこれは「モテるには車が必須」って話ではなく、要は「良い車を持ってる人は社会的なステータスが高い傾向がある」ってことです。車自体にモテ要素があるんじゃなくて、あくまで大事なのは社会的に偉い人間かどうかなんですね。

 

 

ってことで、知性は大事だがステータスはもっと大事!という身もふたもないお話でした。まぁ実際の数値を見てると、そこまで明確にモテ度に差が出てるわけじゃないので、ステータスが低い方でもお気に病まれませぬよう。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。