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「貧乏揺すり」があなたの命を救う!

ここ数年で「 座りすぎは命を縮める! 」って話がメジャーになりまして、2015年にはイギリス政府も「 最低でも1日に2時間は立ちなさい! 」なんて勧告を出しております。     そこで新たに出てきたのが、「 貧乏揺すりで座りすぎの被害が防げるかも! 」という論文( 1 )...

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科学的に正しい「バレずに嘘をつく方法」は「オシッコを我慢する」だった!

  「 オシッコを我慢しながら嘘をつくとバレにくい! 」って論文( 1 )が面白かったのでメモ。     オシッコを我慢した参加者ほど嘘がバレにくかった これはカリフォルニア州立大の実験で、まずは22名の参加者に倫理的な問題(中絶や死刑など)に関するアンケートに答えて...

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ゼロカロリー食品で逆に太ってしまうのは「不健康な食品に手を出しやすくなる」から

  昔から「 ゼロカロリー食品は逆に太る! 」ってデータがありまして、いろいろと議論を呼んでまいりました。その原因としては、   人工甘味料は脳への刺激が大きすぎて中毒状態になっちゃうんじゃない? 人工甘味料で代謝がおかしくなっちゃうからじゃない?   といった...

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オメガ3のサプリを買う前にまずは徹底的にオメガ6を減らそうね、という話

    当ブログで何度か話題に出ている オメガ3脂肪酸 。 慢性炎症 を抑えてくれたり、 リーキーガットを癒やしてくれたり 、 脳の働きが良くなった り、 うつ状態や痴呆を改善 したりと、かなり信頼できるデータが多い栄養素のひとつなんですね。 オメガ3とオメガ6は体内で...

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健康のために必要な「親切」は1日5分。用法用量を守って正しくお使いください

「 『親切』は死ぬほど体にいいよ! 」って話を書きましたが、「親切」もやり過ぎれば悪影響が出てきちゃう。実際、多くの調査でも年間に100時間以上のボランティア活動は 逆に幸福度や健康レベルを下がる って結果( 1 )が出ております。度を越した「親切」はストレスの原因になるんで...

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「同性愛は病気ではない!本当に治療が必要なのは同性愛差別者のほうだ!」という研究結果

「 同性愛差別には精神病質と関連が! 」って興味深い論文( 1 )が出ておりました。 他者への嫌悪と精神病の深い関係 これはイタリアの研究者による実験で、560名の学生を対象に同性愛嫌悪と心理的な障害の関係を調べたもの。まずは全員のメンタルヘルスをDSM-5 (精神疾...

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フルーツにふくまれる果糖は食べ過ぎを加速させるのか?

  果糖と食べ過ぎに関するご質問をいただきました。   果物は太らない との記事を読ませていただきました。果物はダイエットに効くとのことでしたが、「フルクトース(果糖)は満腹感を得にくく、食べ過ぎにつながることが判明」( 1 )との見解もあるようです。どう考えればいいの...

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フィットネスモデルたちは、割れた腹筋を作るために撮影直前まで何をしているのか?

  greatis に「 フィットネスモデルが撮影前に行う超不健康なこと 」って面白い話が出ておりました( 1 )。インタビューに答えたのは、有名トレーナーのセブ・ゲールさん。「最高の1枚」を撮るために、フィットネスモデルたちがいかにハードな準備をしているのかを明かしたもので...

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アダルトサイトで精神が病んでいく仕組みが明らかになった件

  昔から「 ポルノにはドラッグに似た中毒性が! 」って話がありますが、近ごろ出た論文( 1 )では、そもそもアダルトサイトには精神状態を悪化させる作用があるんだそうな。     これはケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究で、ネットポルノとメンタルヘルスの関係を調べた...

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リンゴとグリーントマトでアラフォーの筋肉の衰えが防げるらしいぞ

  アラフォーともなれば、日ごとに筋肉は衰えていくもの。一般的には30才を過ぎたあたりから筋肉は減り始め、10年ごとに3〜5%ずつの筋肉が失われていくくと考えられております( 1 )。     ところが近ごろ出た研究( 2 )によれば、リンゴとグリーントマトで筋肉の低下...

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目を閉じるだけでも「ひらめき」は生まれやすくなる

  「 目を閉じるだけで『ひらめき』は生まれやすくなる! 」って論文が面白かったのでメモ( 1 )。     これはミラノ·ビコッカ大学の実験で、38名の学生に創造性クイズ(「いち(1)」「 おもり(重り)」「 きた(北)」の共通点は?みたいなやつ)をやってもらい、その...

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糖尿病薬の「メトホルミン」がダイエットと若返りの秘薬だったりする(かもしれない)件

メトホルミンのダイエット効果とアンチエイジング効果に関するご質問をいただきました。 糖尿病薬のメトグルコ250mgを飲めば痩せられると聞きました。他にも寿命を伸ばす効果があるとか? 糖尿病でも何でもないのですが気になります。本当でしょうか? とのこと。メトグルコは「メト...

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科学的に正しい「自慢」の技術4選

  基本的に 「自慢」が多い人は嫌われがち ですが、ときには自己アピールも必要なもの。面接や婚活で謙遜してたら即死であります。     できれば相手に悪く思われずに自慢をしたいわけですが、そこで面白いのが2014年の論文( 1 )。「 GIVE & TAKE 」...

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科学的に最強の「やる気を出す」方法は「ウソでもいいから前に進んでる感じを作る」

  「前進の法則(The Progress Principle)」って本を読みました。「 やる気を出すのに一番大事なのは『前進』だ! 」って内容で、著者はハーバード大のテレサ・アマビール教授。専門は職場のモチベーション研究で、凄まじく面倒な実験を行ってきた偉い人であります。 ...

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EM菌ってどうよ? 本当に他の微生物より役に立つの?

  「EM菌ってどうなんすか?」とのご質問をいただきましたんで、考えてみましょう。     EM菌は琉球大の比嘉博士が命名した「役に立つ微生物」の通称。抗酸化物質を生み出す微生物をブレンドしたもので、生ごみを分解して肥料にしたり、水道水をキレイにしたり、悪臭が消えたりと...

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「努力は必ず報われる!」とか言いますが、実際は「環境を受け入れるほうが大事」との研究データが

「努力は必ず報われる!」なんてフレーズがありますが、近ごろ出た心理学の論文( 1 )では「 環境を受け入れるほうが大事じゃね? 」って結論になってておもしろいです。 これはジョンズ・ホプキンス大学の研究で、500人の参加者にアンケートを行って以下の2つの要素を調べたんで...

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「模試」「フラッシュカード」「1回30分」など、科学が認めた9つの勉強法

  身近な科学を動画でわかりやすく教えてくれる「 AsapSCIENCE 」が、「 科学が認めた9つのベストな勉強法 」って動画( 1 )を出してたのでメモ。その内容をざっくりまとめると、     1 勉強は1回のセッションで30分まで 勉強は1回のセッションを20〜...

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筋肉の分解を抑えると噂のサプリ「HMB」は買うべきなのか

「HMBってどうなんですか?」とのご質問をいただきましたんで、ちょっと考えてみたいと思います。 HMBは1990年代から海外で流行りだしたサプリで、 ハードな筋トレにともなう筋肉の分解を抑える と言われております。支出をひかえれば貯金がたまるみたいなもんで、筋肉の分解が...

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薬用石けんでバクテリアを殺すには、9時間も手を洗わなければいけないという衝撃の事実

  殺菌成分が入った石けんやハンドソープは体に良くないよ! って話を何度か書いてますが、新たにイリノイ大学が行った実験( 1 )では、「 そもそも薬用石けんは普通の石けんより殺菌効果が高いわけじゃない! 」って結論が出てて面白いです。     この実験が行われのは、20...

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「親切」が死ぬほど体にいい4つの理由

  「『親切』は驚くほど体にいい!」って本が出たのはもう5年前のこと。他人への「親切」はメンタルに効くだけでなく、実際に体にも良いことを示した良書であります。 「親切」は驚くほど体にいい! posted with カエレバ デイビッド・ハミルトン 飛鳥新社 2...

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スーパースロートレーニングは普通の筋トレより効果的なのか?

  こないだ「 速い筋トレと遅い筋トレに優劣はないですよー 」という話を書いたところ、「 スーパースロートレーニングはどうなんですか? 」とのご質問をいただきました。     スーパースロートレーニングとは? スーパースロートレーニングは、その名の通り超ゆっくりやる筋...

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近赤外線で髪が生える!脳の機能があがる!みたいな話

赤外線療法に関するご質問をいただきました。 赤外線療法についてどう思われますか?遠赤外線のふとんとか美容サロンでもすすめられたりするのですが…。怪しいものも多そうですし。 とのこと。確かに赤外線系の商品にはインチキが多く(特にトルマリン系とか)、国民生活センターの調...

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12年間シャワーにも風呂にも入らないのに臭くならず健康な肌を保つ男

CBSニュースに「 12年間シャワーを浴びてない男 」の話( 1 )が出ていてちょっとおもしろかった。 男性の名はデイブ・ウィトロック。MIT卒の化学工学者で、ここ12年ほどシャワーを浴びておらず、その代わりに バクテリアが入ったスプレーを体に吹きかけてる んだそうな。...

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プロテインを飲み過ぎてないかどうかは自分の体に聞くのが一番!

   よく「プロテインは腎臓に悪い!」なんて話を見かけます。腎臓病の患者さんには低タンパク質の食事をすすめられるケースが多く、「プロテイン=腎臓に悪影響」の根拠になってるんですね。そのせいで、プロテインを遠ざける人も少なくないとか。     実際、高タンパク食をとると、...

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いまや運動で痩せないのは常識ですが、具体的にどれだけ痩せないのかを見てみましょう

現代のスポーツ科学では「 運動では痩せない! 」が常識。食事を改善しない限り体脂肪は減らず、 ダイエットにおいてエクササイズは2割ぐらいの重要性しかない と言われております。 12週間ハードに運動しても体脂肪は1%しか減らない  では、具体的にどれぐらいダイエット...

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大事なのはBMIよりも体脂肪だ!が一発でわかる画像

  BMIには欠点が多い! って指摘は前からあったんですけども、それがひと目でわかる画像をニューヨークのBODY×LABSって会社が作っておりました( 1 )。  

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ひとりの人間が身につけられる筋肉量の上限と、その計算方法

  個人が鍛えられる筋肉量の上限についてご質問をいただきました。   いつも楽しく読んでいます。 筋肉の増加量の記事 を読みました。そこで質問です。1年で身につく筋肉は個人差が大きいとのことでしたが、1人の人間が身につけられる最大の筋肉量も個人差で決まるのでしょうか? ...

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自分の脳をダマして、他人の意見に素直に心を開かせるテクニック

  他人から「運動をしよう!」とか「野菜を食べよう!」とか言われても、なかなか素直に実践できないのが人間であります。     が、 「 幸せな選択、不幸な選択 」のポール・ドーラン博士によれば、 自分より他人の判断のほうが正しいケースは意外なほど多いんだとか。どうしても...

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本気で肌荒れを治したいなら、コスメの前にまずは「プロバイオティクス」を使うほうがいいかも?

  かつては地獄のような肌荒れに悩まされていたワタクシ。生まれつきのアレルギー体質が災いして、季節の変わり目にはいつも口まわりに吹き出物が爆発しておりました。        腸が悪いと肌も悪くなるのは普通の話 が、その後、がんばって 腸内環境の修復 につとめたところ...

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テストステロンの減少で筋肉も減らさないための食事ガイドライン

  筋肉の発達に必要なホルモンといえばテストステロン。こいつが足りなくなると、   糖尿病や心疾患のリスクが高まる 活力が衰える うつ病にかかりやすくなる 慢性疲労が起きる 体脂肪が増えやすくなる   といった悪影響がありまして、日々の幸福度を決める要素の...

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シャワーや風呂の塩素は飲料水よりヤバい!? アレルギーを悪化させないための塩素対策ガイド

ご存じのとおり、塩素は水道水の殺菌に使われる化学物質。「 水道水の塩素がヤバイ! 」って話は昔からありまして、浄水器メーカーのサイトを見るといかにも怖そうな煽り文句がならんでおります。 日本の規制値は厳しいので基本的は心配しなくてOKに  ちょっと怖めなデータもい...

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ジェネレーションギャップは実は存在しない!たんに若いころは誰でも自己中心的なだけ

  「ゆとり世代は価値観が違う」みたいな話をよく聞きますが、2010年の大規模調査( 1 )を見てたら、実は 世代ごとの価値観の差は存在しない らしい。     これは「自己愛過剰社会 」で有名なジーン・トウェンギ博士の研究で、1976〜2006年にかけて高校生を対象に...

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パスタを温め直すと太らない!? レジスタントスターチはダイエットに効くのか?問題

   どうも、2014年に「 パスタは温め直した方が太らない! 」って話が流行ったらしい。     これはBBCの健康番組が行った調査によるもので、   調査は一週間に3回行い、これを何週間かに渡り行いました。調査方法は、9人の対象者に、出来立てのパスタ、冷たくな...

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注目のダイエット食材「チアシード」には痩せられるってデータはありませんよ

チアシードに関するご質問をいただきました。 いつも参考にさせていただいております。気になることがあるのですが、チアシードはパレオダイエット的に問題ありませんか⁇ omega3が豊富でスーパーフードとして紹介されてるようですが。 とのこと。チアシードは去年末ぐらいから日...

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あらゆるスキルを効率よく身につけたいなら「インターリービング練習」を使うべし

  どんなスキルを学ぶときでも反復練習は必須。たとえばピアノの練習であれば、ひとつのフレーズが完璧に身につくまで演奏をくり返す方法が定番でしょう。俗に「ブロック練習」と呼ばれる方法であります。     が、新たに南フロリダ大学から出た論文( 1 )によれば、本当にスキル...

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糖質を制限したからといって体脂肪が燃えやすい体になるわけではない

    こないだ 「炭水化物より脂肪を減らしたほうが体脂肪が減る!」って実験 を紹介したところ、いろいろな反応をいただきました。     体脂肪の燃焼能力は2日でマックスに達する これはアメリカ国立衛生研究所の実験で、低糖質食と低脂肪食をくらべたら、低脂肪のほうが体...

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エクササイズと勉強を同時にすれば、両方の効率がまとめてアップする

  当ブログでは、よく「 マルチタスクはやばい! 」って話を 書いております 。過去のあらゆる心理実験では、同時に2つの作業を行うと逆に効率が落ちるって結果なんですね。     ところが、近ごろ出た論文( 1 )では「 マルチタスクが効く場面もある! 」って結果が出てて...

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あらためて「睡眠不足」の科学的なデメリットをずらずらと並べてみる

「 睡眠不足はよくない! 」とは知っていても、「頭がボーッとするぐらいでしょ?」と思ってしまうのが人情。 というわけで、夜ふかしをしがちな方をビビらせるために(笑)、 睡眠不足 の現実的なデメリット を片っ端からならべてみることにします。 身体面のデメリット 睡眠...

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ランニングシューズを安定性やクッション性で選ぶのはNG。正しい一足を選ぶ科学的な方法とは?

  「 ランニングシューズは履き心地“だけ ” で選べ! 」って論文( 1 )がおもしろかったんでメモ。     安定性もクッション性もケガとは関係ない! これは、ここ数十年のランニングとケガに関するデータをまとめたレビュー論文で、多くの人は ランニングシューズに間違...

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自分にとって最適な幸福を理解するための「一日再構成法」のすすめ | ポール・ドーラン「幸せな選択、不幸な選択」

「幸せな選択、不幸な選択」を読みました。著者のポール・ドーランはロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの行動経済学者で、ノーベル賞を取ったカーネマンのお弟子さんみたいな人らしい。 幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする posted ...

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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