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知らぬ間に体の老化と不調を促進する「グルテン過敏症」の見分け方

Gluten 

グルテンに関するご質問をいただきました。

 

いつもためになる記事をありがとうございます。スズキさんはグルテンを控えているというお話でしたが、セリアック病でないならグルテンフリーをやる意味はないという見解もあるようです(1)。どう思われますか?

 

とのこと。グルテンは小麦にふくまれるタンパク質。パレオダイエットではNG食品の一つでして、わたしも小麦系の食事をひかえる暮らしをしております。

 

 

グルテンが体に悪さをする仕組みはよくわかっていない

ただし、いっぽうでは「セリアック病でないのにグルテンを抜いても意味なくね?」って意見があるのも事実であります。セリアック病はグルテンに反応して起こる自己免疫疾患で、およそ全人口の1%が被害を受けております。あくまでグルテンが良くないのはセリアック病の患者さんだけで、それ以外の一般人には関係がないだろうって見方もあるんですね。

 

 

実は、こういった意見が出るのもよくわかる話で、なにせグルテンが体に悪さをする仕組みはまだよくわかってないんですよ。たとえば、いくつかの研究では「グルテンがリーキーガットを起こすんじゃない?」とも言われてますが(2)、別の研究では結果が一致しなかったり(3)。他にも「グルテンが特定のホルモンの働きをジャマするのでは?」といった研究はあるものの、まだ生体外実験の段階なのでハッキリしたことは言えなかったりとか。

 

 

なにせメカニズムがわからないので、「グルテンは悪くない!」といった見方が出るのも当然。犯行の手口がわからないから、とりあえず無罪にしとくようなもんです。



グルテン過敏症の研究例はかなり多い

ただ、それでも個人的にグルテンをおすすめしないのは、ここ数年でグルテン過敏症の研究例がすごいから。グルテン過敏症はグルテンに対して免疫アレルギー反応が起きる体質で、総人口に対する割合はまだよくわかっておらず、おもにお腹を壊しがちな人や乳製品に弱い人に多いと言われております(4)。

 

 

たとえば2015年に出た論文だけを見ても、

 

  • グルテンに反応を起こす患者17名を調べたところ皮膚のかゆみが起き、湿疹・乾癬・皮膚炎に似た症状を起こしていた。いずれもグルテンフリーダイエットで症状が改善した(5)
  • 過敏性腸症候群の患者148名に6週間のグルテンフリーダイエットを試したところ、72名がグルテン過敏症の症状(便秘や下痢など)が大幅に改善した(6)
  • 明確なテストはまだないが、グルテン過敏症は関節痛や思考力の低下に関わっていると考えられる(7)

 

といった感じ。グルテンフリーで面倒な症状が消える人が多いのは間違いなく、「なんか謎の不調が続くなー」という方はグルテン過敏症を疑っても良いのではないかと。

 

 

自分のグルテン過敏症をチェックするには?

では、実際にどうやってグルテン過敏症を判断するかというと、やはり「プチ除去食」を試すしかないでしょう。具体的には、

 

  1. グルテンをふくむ食品を60日間だけ完全に取りのぞく(グルテンが体内から消えるのに30日、炎症がおさまるのにさらに30日かかるので)
  2. 60日が過ぎたら1カップぐらいの大麦を食べて様子をみる

 

といった感じ。大麦を食べて何らかの不調(肌のかゆみや赤み、便秘、下痢など)が出れば、かなりグルテン過敏症の可能性が高いと申せましょう。

 

 

ちなみに、大麦を食べたときは何も起きなかったのに、その後でパンやパスタを食べたらアレルギーが出ちゃうケースもあるんですが、その場合はグルテン過敏症ではなくて小麦アレルギーだと思われます。

 

 

そんなわけで、かなり個人差が大きいもののグルテンに体が対応できない人は想像以上に多い感じ。心当たりのある方はお試しをー。


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。