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週1時間の寝不足で年収が17万円下がるらしいよ

Sleep in

 

寝不足で年収が減る!

睡眠不足は超ヤバい!」って話を死ぬほど書いております当ブログ。よく寝ない人は太るし脳のパフォーマンスも下がるしでいいことがないんですけど、今度は「寝不足で年収が減るぞ!」ってワーキングペーパー (1)が出ておりました。

 

 

これはウィリアムズ大学の研究で、おもに経済学の手法で「睡眠時間と賃金」の関係を調べたもの。具体的には、アメリカの東側と西側に住む人たちのデータを比べたんですね(アラバマ州とテキサス州)。

 



 

睡眠時間と賃金の差を調べた

どういうことかと言うと、

 

  1. アラバマとテキサスでは1時間の時差があるため、アラバマのほうが日没が早い
  2. これまでの研究により、日没が早くなるほど人間は睡眠時間が長くなることがわかっている
  3. ならば、アラバマとテキサスの賃金をくらべれば、睡眠と年収の関係がわかるはず!

 

みたいな発想です。よく考えますなぁ。

 

 

寝不足は年に17万円の損!

で、この分析で何がわかったかというと、

 

  • 日没が早い地域に住む人は、実際に睡眠時間が長い傾向があった(平均で週に20分の差)
  • 週の睡眠時間が1時間長くなると、長期的におよそ5%ほど賃金が上がる
  • 睡眠による年収アップ効果は、1年ほど正規の学校教育を受けたときの年収アップ効果のだいたい半分ぐらい。
 
 
みたいな感じ。5%の賃金上昇ってのは、いまのレートで年に約17万円ぐらいであります。なかなかの差ですねー。

 

 

賃金を上げたきゃとりあえず睡眠を最優先に

研究者いわく、

 

このデータは、労働市場において、睡眠が強力な効果を持っている事実を示している。経営者は、労働者の能力を最大化するための方法として、睡眠を考慮すべきだろう。

 

とのこと。もちろん、この結果は判断が難しいところで、「睡眠時間をちゃんと管理できる人は仕事ができるから賃金も高い」って可能性も大きそうではあります。

 

 

とはいえ、睡眠が脳のパフォーマンスを左右するのは間違いないんで、ぐっすり眠るに越したことはない感じ。

 

 

とりあえず「寝不足は年収も下げるから、ちゃんと寝たほうがお得!」と考えといたほうがモチベーションが上がっていいんじゃないでしょうか。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。