「逆境に強い心のつくり方」で改めて呼吸の大事さを学ぶなど
「やっぱり呼吸が大事なんやねぇ」と、あらためて「逆境に強い心のつくり方」って本を読んで思ったりしました。タイトルだけだと安っぽいビジネス書みたいですが、実はロシアの格闘技である「システマ」の解説書。
システマはロシア軍特殊部隊が使う実践的な格闘技で、屈強な肉体を鍛えるテクニックが解説されているかと思いきや、全体の半分ぐらいは「いかにリラックスするか?」にページが割かれておりました。銃弾が飛び交う戦場では、リラックスの能力がもっとも大事だかららしい。なるほど。
実際にシステマの動画を見てみると非常に流麗。合気道みたい。
本書によればシステマの重要な原則は、
- 呼吸
- リラックス
- 姿勢
- 動き続ける
の4つ。呼吸を通してリラックス状態を作り、自然な姿勢で動き続けることで恐怖心がコントロールされて、こういった動きが可能になるんだそうだ。
なかでも重要なのは呼吸で、具体的には
鼻から息を吸い、口をすぼめて「フーッ」と軽く音を立てつつ吐く。
だけでOKらしい。
超簡単じゃん!と思うのは早計で、実際にテンパったときにこの呼吸を意識してできるかっていうと難しいんだよなー。特に本気で怒ったときに呼吸を遅くするのはかなりの難事業。
あと、 これって「スタンフォードの自分を変える教室」で「意志力を高める方法」で紹介されていた呼吸法と似てますな。こちらは、心拍変動(心拍数のゆらぎ)を高くするのが目的で、1分間の呼吸を4〜6回に抑えるというものでした。
そんなわけで、実践格闘技と神経科学の両方から呼吸の大事さを再確認。あらためて「呼吸のトレーニングもしたいなぁ」とか思ってふとiPhoneを見たら、かなり昔に「Pranayama」っていう呼吸訓練アプリを買ってたことを思い出しました。うわー、何も身についてない(笑)
Health through Breath - Pranayama (600円)