「時間が過ぎるのが早い!」と感じることが多い人はスマホを使いすぎている
年を取ると「時間が経つのが早い!」と感じるもので、わたしも最近は1年の経過が3カ月ぐらいに感じられて困っております。
この現象、一般的には「年を取って新しい経験が少なくなったから」と言われますが、ジェームズクック大のメディアリリース(1)によれば、スマホも大きな原因のひとつなんだそうな。
時間の心理研究で有名なイファ・マクローリン博士いわく、
テクノロジーの普及と技術中心の社会が、わたしたちの体に内蔵されたペースメーカーのテンポを上げている。そのおかげで現代人は作業のスピードが速くなったが、いっぽうでは時間に追われている感覚が強くなった。
生活のペースが速くなるにつれ、自由に使える時間がないという感覚も増す。これが現代人に時間がない理由だ。
とのこと。実際、スマホやテレビゲームには脳の処理速度を速める効果があるんですが(2)、その副作用で現代人はつねに時間が足りない気分になっちゃうんだ、と。
このアイデアは、博士が2010年に行った実験(2)がもとになっております。スマホの利用時間が多い人と少ない人を集めて、時間に対する感覚の違いをくらべたんですね。その結果は、
- スマホをよく使う人は、本当は50分しか過ぎてないのに「1時間が過ぎた!」と感じる傾向が高い
- スマホやタブレットで文字を読むと、本を読むよりも時間が速く過ぎるように感じる
といった感じだったらしい。デジタルデバイスのせいで時間が速く過ぎたような錯覚が生まれ、その感覚のせいでつねにプレッシャーに苦しむことになるみたい。以前に紹介した「現代人に時間が足りないのはマルチタスクが原因だ! 」って話と似てますね。
その対処法としては、
瞑想やマインドフルネスを行えば、一瞬一瞬の時間にとどまれるようになり、本当の時間の流れをつかむ手助けになるだろう。実際の時間は、そんなに速く流れていないのだ。
とのこと。あくまで時間の流れが速いのは脳の錯覚なので、瞑想で感覚を修正していけばいいみたい。わたしも時間のプレッシャーに弱いタイプなので気をつけないとなぁ。
ちなみに、その他の対策については「『時間がない!』と感じてしまう原因と2つの対処法」にも書いてますんで、あわせてご参照くださいませー。