2021年の目標達成率をちょっとだけ高める小技のお話
どうもどうも、あけましておめでとうございます。
まぁ40代もなかばになると「門松は冥土の旅の一里塚」みたいな気分でしかないので、まさに"めでたくもあり、めでたくもなし"といったところです。が、数年前にUCLAが発表したデータ(R)では、
- 記念日は人生の区切りとして機能するから、うまく使うといいいよ!
みたいに主張がなされてまして、研究チームは「フレッシュ・スタート効果」と呼んでおります。要するに、元旦とか誕生日みたいなランドマーク的な日程は、過去のミスや失敗の記憶をなんとなくリセットしてくれるから、やっぱモチベーションは上がりやすいよねーみたいな話です。正月というと必ず「新年の目標!」みたいな話になりますけど、この現象にはちゃんとした名前がついてるわけっすね。
というわけで、「冥土の旅の一里塚だからなぁ……」と思う気持ちを押さえつつ、やはり新年の目標は立てておくのが吉。そこで2021年の一発目は、新年の目標を立てるために役立つ話(R)を紹介しときます。
これはストックホルム大学などの研究で、1,066人の男女を対象に「正しい新年の目標の立て方は?」ってポイントを調べたものです。具体的なデザインは、
- 2016年12月の最終週に参加者を集めて、みんながどのような目標を立てたかを調べる
- 2017年12月まで月1回のフォローアップ面接を行って、新年の目標が達成できたかどうかをチェック
みたいになってます。すると、目標を達成できたチームとできなかったチームには、ちょっとした差が確認されまして、
- 接近目標を立てた人は、回避目標を立てた人より成功率が高い!
って傾向が確認されたそうな。接近目標と回避目標って耳慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと、
- 接近目標 = 何かをすることに焦点を当てる(毎日エクササイズをするぞ!)
- 回避目標 = 何かをしないことに焦点を当てる(もう座ってばかりの生活はやめるぞ!)
みたいな違いになります。どちらも「運動量を増やしたい」ってとこは同じなんだけど、目標達成の表現法が違うわけっすね。
具体的な数字を挙げると、こんな感じです。
- 接近目標の成功率 = 59%
- 回避目標の成功率 = 47%
まぁそこまで激しく劇的な差でもないですけど、気にしといたほうがいいのは間違いないでしょうね。
チームいわく、
多くの場合、目標設定の言葉を言い換えるだけで、間違いなく効果があるだろう。
たとえば、あなたの目標が「体重を減らすためにお菓子を食べるのをやめる」というものなら、「1日に数回フルーツを食べる」と言い換えたほうがより成功しやすい。この言い方であれば、あなたはお菓子を何か健康的なものに置き換えられるため、おそらく体重を減らしやすくなるはずだ。
行動を消去することはできないが、何か他のものに置き換えることならできる。
とのこと。「悪い行動を治すぞ!」と意気込むよりも、「別の行動に置き換えるぞ!」と考えたほうが成功率が高まるのは常識ですからねぇ。
そんなわけで、新年の目標を立てようと思っている方は、
- 接近目標で言い換えられるかチェックしてみる!
ってポイントに留意しておくのが良さそうです。ちなみに私の場合、去年は「普通自動車の免許を取る」が目標だったので、今年は「車でいろんなとこに行く(特にソロキャンプに行きたい)」という接近目標を立てておくことにします。では、今年もよろしくお願いしまーす。