6,000人の男女を20年調べてわかった「ダメな性格にならない方法」とは?
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「運動は大事!」ってのは何度も書いてまして、とにかく元気に過ごしたいならエクササイズは必須なわけです。
ただ、新しく出た論文(1)では、「運動は性格にも影響を与えてくれるんだぜ!」って結論になってて、さらにいい感じでした。
普段の運動量と20年後の性格の変化を記録した
これはフランスのモンペリエ大学による研究で、およそ6000人のデータを使っております。どんな調査だったかというと、- 1990年代に40〜50代ぐらいの男女約6000人を集める
- 全員に性格テストをやり、毎日の運動量をチェックする
- だいたい20年後に再び同じ性格テストをする
みたいな感じです。すべての調査には、ほかにも健康レベルやライフスタイルなんかもふくまれた模様。
運動量が多い人ほど「良い性格」になっていた
さて、それではまずは大きな結論から言っちゃいますと、- 普段の運動量の少なさは、ビッグファイブにおける誠実性、外向性、協調性、開放性の低さと相関している
って結果だったそうな。「ビッグファイブって何?」って方は「3分で自分の性格を正しく理解する『ショートビッグファイブ検査』」などをご参照いただければと思いますが、今回の結果をすごーく雑にまとめると「運動しないと性格が悪くなるかも!」ってことになりましょう。なかでも「誠実性」は「人生の成功に必要なライフスキル」だと考えられまして、こいつの数値に影響するってのは非常に怖いポイントですな。
さらに、この研究で押さえておきたいポイントとしては、
- もともとの性格、年齢、頭の良さ、性別、健康レベルとは関係なく、とにかく運動は将来の性格に影響する(っぽい)
- 運動による性格の変化は、たとえば「付き合う人間による性格の変化」や「重い病気による性格の変化」などに匹敵するレベル
なども大事ですねー。この研究では「遺伝」や「10代の頃の性格」といった要素は考慮されてないので、まだハッキリとは言えないものの、とにかく運動さえすれば良い性格になれる可能性はあるわけっすね。一般的に、生まれ持った性格は変わりにくいと考えられてるんで、運動不足が性格を悪化させるってのは嫌な話っすな。
運動の負荷はそこまで性格の変化とは関係がないらしい
では、具体的に「どんな運動がいいの?」ってところが気になるわけですが、研究によればなんでもいいっぽいです。たとえば、- ガーデニング
- ちょい早めのウォーキング
みたいなライトな運動でも性格に影響するし、
- ランニング
- 筋トレ
のようなハードな運動でもいいみたい。エクササイズの負荷は関係ないから、とにかく毎日ちょっとずつ体を動かそう!ってことですな。
運動が性格に影響を与える理由はよくわかりませんが、エクササイズが脳にいいのは間違いないんで、今回の結果には納得しちゃう感じ。運動不足だと毎日のモチベーションも下がるでしょうから、自然と外向性や好奇心にも悪影響が出そうですしね。
研究者いわく、
今日からちょっと運動量を増やすだけでも、数十年後にはあなたの性格にポジティブな影響を与えることができる。
ってことなんで、最低でも「毎日よく歩く!」ぐらいを心がけておくと、自分の性格への良い投資になるんじゃないでしょうか。