寒そうな画像を見るだけで脳がクールになるらしい
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/04/blog-post_15.html?m=0
「寒そうな画像を見ると脳の処理能力が上がる!」 って実験(1)がおもしろかったんでメモ。
寒い画像で脳のブレーキシステムが作動
これはベングリオン大学の実験で、87人の学生を3つのグループにわけたらしい。
- 冬の寒そうな画像を見る(雪山とか雪原とか)
- 夏の暑そうな画像を見る(カンカン照りの砂漠とか)
- 普通の風景画像を見る(道路とか町中とか)
そのうえで、全員にアンチ・サッカード課題(「あっち向いてホイ」みたいな認知テスト)をやってもらったところ、
- 寒い画像を見た学生は、他のグループより「認知制御」の機能がアップした!
って違いが出たたそうな。「認知制御」ってのは脳のブレーキシステムみたいなもんで、
- 目の前にお菓子がある!食べたい!
- でも食べちゃダメだ!
ってときに使う機能。当然ながら、セルフコントロール能力には欠かせないシステムのひとつですあります。
寒さを思うだけでクールシステムが働き出す
研究者いわく、
私たちは、モノのたとえとして「冷静な計算」や「熱い反応」といった言葉を使う。こういったフレーズには、どうやら科学的な正当性があるらしい。(中略)
寒い光景を見た参加者は、実際に寒さを感じていなくても脳の認知制御が上がった。認知制御のシステムは、概念的な処理だけでも活動を始めるようだ。
とのこと。要するに、頭のなかで「寒さ」を認識しただけでも、本当に冷静な頭に切り替えられるんだ、と。
「マシュマロ・テスト」でも人間の脳を「ホットシステム」と「クールシステム」にわけてましたが、「寒さ」を思うだけでクールシステムが起動するもんなんですな。誘惑に負けそうになったら、とりあえず冬山の画像でも見るか…。
それでは最後に、実際に実験で使われた「寒そうな画像」を貼っときます。皆さまの認知制御が高まらんことを。