パレオ的なスポーツや趣味が得意な男ほどモテやすいという事実
どんなアクティビティがモテやすいのか?
「パレオなアクティビティはモテる!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
これはアラスカ大学の実験で、223人の男女を対象にしたもの(平均年齢は22.1才)。全員にニセの出会い系サイトにアクセスしてもらい、「どんなアクティビティをする異性に最も魅力を感じるか?」を採点してもらったんだそうな。
狩猟採集的リスクと近代的リスク
ここで、研究者は101種類の「活動リスト」を用意して、「どの行動をする異性が好きか?」を選んでもらったんらしい。活動の例としては、
- スキー
- スカイダイビング
- マウンテンバイク
- カヌー
- 辛いものを食べる
- 車を高速で走らせる
- 高温で料理をする
などなど。いずれも「なんらかのリスクをともなう」活動が選ばれてまして、その傾向を研究者は2種類にわけております。
- 狩猟採集民的リスク:古代のライフスタイルにつきもののリスク(狩りでケガするとか、高いとこから落ちるとか)
- 近代的リスク:現代のライフスタイルに特有のリスク(株の投資とか、シートベルトを閉めずに車で暴走とか)
ざっくり言えば、「パレオ的な活動はモテるのかどうか?」ってとこをチェックしたわけですな(笑)
狩猟採集的リスクのある活動で魅力度が激しくアップ
それでは、まずは結果をグラフでどうぞ。
いやー、「狩猟採集民的リスク」の圧勝ですね。特に女性よりも男性のほうが、狩猟採集民的な活動によってモテ度がアップするみたい。
リスクが高まるほどモテ度もあがる
また、この現象にはハッキリとした傾向がありまして、
- 活動のリスクが高まるほどモテ度も高くなっていく
- 近代的な要素が薄れるほどモテ度が高くなっていく
みたいな感じ。つまり、
- ランニングよりもトレイルランニングのほうがモテる
- ロードバイクよりもマウンテンバイクのほうがモテる
- ボルダリングよりもロッククライミングのほうがモテる
- プールで泳ぐより海で泳ぐほうがモテる
といったところでしょうか。失敗したときのケガのリスクが高く、より自然のなかで行う活動ほど「魅力的だ!」と判断されるわけっすね。
狩猟採集に役立ちそうなスキルはモテる
こういった現象が起きるのは、ヒトの心理の背景に進化論的な理由があるからであります。研究者いわく、
現代人の心のなかには、狩猟採集のライフスタイルにともなう危険に対して、ポジティブな見方をするメカニズムが備わっている。狩猟採集生活の危険にうまく対処する能力は、自分が優良な遺伝子を持っていることのアピールになるからだ。
いっぽうで現代人は、近代的な環境にともなうリスクにはネガティブな反応を示す。進化論的にみて価値が高い要素をアピールせずに、たんにマイナスな結果を引き起こすだけだからだ。
とのこと。簡単に言えば、狩猟採集に役立ちそうな活動がうまい人ほどモテる!ってことですな。
といっても、モテようと思っていきなりエクストリームスポーツをやるのは敷居が高いので、とりあえず山登りとかトレイルランニングぐらいから手をつけるのがいいかもしれません。とりあえず読者諸兄におかれましては、「パレオ的な趣味はモテる!」と覚えておいていただければ良いかと思います(笑)