不眠を治したいならキャンプに行けばいいじゃない
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/04/blog-post_16.html?m=0
コロラドの山で2日ほど過ごしたら…
「キャンプの不眠解消効果がハンパない!」ってオモシロ論文(1)が出ておりました。これはコロラド大学の実験で、冬の期間に14人の男女を対象に行われたもの。そのうち9人はコロラドの山へキャンプに出かけてもらい、残り5人は自宅に残ってもらったらしい。
メラトニンが素早く上昇
キャンプの期間はほんの2日。そのあとで参加者の唾液を調べたところ、- メラトニンが上昇する時間が1.4時間ほど早くなった!
って結果だったらしい。結構な違いが出ましたねー。
ご存じのとおり、メラトニンは体内時計をコントロールするホルモン。夜中までスマホを見てたりすると、どんどん分泌のタイミングが遅くなっていくことがわかっております。これが現代人の不眠の原因のひとつなんですな。
一週間のキャンプではさらに睡眠が改善
で、もうひとつの実験では、今度は5人の参加者に1週間のキャンプに出かけてもらい、メラトニンの分泌量を調べたんだそうな。その結果は、- メラトニンが上昇する時間が2.6時間ほど早くなった!
って感じ。キャンプ期間が長くなるほど体内時計は改善されてくみたい。
推計によれば、参加者たちは普段よりも13倍ほど多く太陽光に当たっていたとか。やっぱ日中の陽光と夜中の暗闇のバランスが大事なんだよなぁ…。
夏場のキャンプではさらに睡眠が改善
ちなみに、この研究チームは2013年にも同じような実験をしてまして、こちらでは夏場に1週間のキャンプをしたんですな。このときは、なんといつもより4.6時間も前にメラトニンの分泌が始まったそうで、完全に体内時計が日の出と日の入りにシンクロしたらしい。これはよくわかる話で、ちょい前に初島に泊まったときなんかは、初日から苦もなく早寝早起きができちゃいましたからね。あの体内時計のシンクロ感は本当に快適。
研究者いわく、
自然の光をたった2日浴びるだけでも、サーカディアンリズムが69%もシフトする。このデータをもとに、近代の建築は、もっと自然光が入るようなデザインにしてもよいだろう。
とのこと。
そんなわけで、たった2日でいいなら、週末だけアウトドアで過ごすってサイクルをくり返すのもありかもですな。「パレオダイエットの教科書」でも「寝床を原始の環境に近づけよう!」って話を強調しましたが、やっぱ寝室の調整には限界がありますからねぇ。