モテるマインドフルネス
マインドフルネス傾向とモテ度
定期的にマインドフルネス研究の進展をメモっております当ブログ。今回は、「マインドフルネスでモテる!」という非常に俗っぽい話です(笑)
最初がクイーンズランド大学の研究(1)で、90人の学生を対象にしたもの(男女45人ずつ)。まずはテストで全員のマインドフルネス傾向(Dispositional mindfulness)をチェックしたんだそうな。
マインドフルネス傾向ってのは、日常的にどれだけマインドフルな状態を保てるかを計った数値。ざっくり言えば、目の前の作業に対して、「善悪の判断をせずに」集中力を保ち続けられる状態と言いましょうか。
さらに研究者は、参加者たちにお見合いパーティに挑戦してもらい、1回3分のセッションを9回ずつくり返すように指示。そのうえで、全員の「魅力度」を採点してもらったらしい。
日常的にマインドフルネスな男はモテる
そこでどんな結果が出たかといえば、
- マインドフルネス度が高い男性ほどモテる!
- 女性はマインドフルネス度が高くてもモテとは関係ない!
って感じ。もちろんルックスの要素は調整されてるんで、見た目の良し悪しに関わらず、とにかくマインドフルネスな男はモテるってこってすな。
いっぽうで、男のほうは女性のマインドフルネス度には無関心。結局は、見た目がいい女性を「魅力的だ!」と採点する傾向があったそうな。うーん、身もふたもない。
こういった現象が起きた理由はよくわからんですが、マインドフルネス度が高ければ、相手の話に的確なリターンを返す確率も上がるでしょうからね。マインドフルネスがコミュ力を高めてくれてるのかも。
マインドフルネスで恋愛は続くか?
で、もうひとつはオークランド大の実験(2)で、今度は「マインドフルネスで恋愛が長続きするか?」をチェックしたもの。参加者は72人の学生で、平均で30か月より多く特定のパートナーとの付き合いがある人だけを選んだらしい。
こちらの研究でも、まずは同じように全員のマインドフルネス傾向をチェック。そのうえで日誌をわたして、パートナーとの間に起きたトラブルや事件について10日間ほど記録してもらったんだそうな。
マインドフルネスな人は男女のトラブルに強い
そこで何がわかったかというと、
- マインドフルネス度が高い人ほど、男女のトラブルを上手く切り抜けやすい!
- マインドフルネス度が低いと「別れ」や「拒否」への恐怖が強く、トラブルで関係が破綻しがち!
- この傾向は男女で変わらず、自尊心が低い場合でも、マインドフルネス度が高ければカバーできる
みたいな感じ。マインドフルネス度が高いほど、男女の危機を上手く切り抜けられるんで、自然と恋愛も長続きするんだ、と。
下手なモテテクよりマインドフルネス(笑)
研究者いわく、
マインドフルネス傾向の参加者は、気づきの能力が高いため、男女間のトラブルに対してネガティブにならず、建設的な対処を行えるのだろう。
とのこと。マインドフルネスで現在の状況を冷静にチェックできるんで、そのぶんだけシンプルな対応ができるんじゃないかって話ですね。わかる気がしますねぇ。
まぁ、ひとつめの実験は横断研究ですし、ふたつめもマインドフルネスの介入を行ったわけじゃないので、もうちょい精度が高いものが欲しいとこではあります。
とはいえ、「いまここに意識を置き続ける」のが対人コミュニケーションにも有効な可能性は高いんで、下手なモテテクニックを勉強するぐらいならマインドフルネスを鍛えたほうがいいかも。