ストレスに強くなるための背筋の伸ばし方
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気分が落ち込んだ人が背筋を伸ばしたら…
「背筋を伸ばすだけでメンタルが落ち込みにくくなる!」つて論文(1)がおもしろかったんでメモ。これはオークランド大学の実験でで、61人の男女を対象にしたもの。まずは抑うつテストで全員のメンタルをチェックして、わりと気分がヘコみ気味な人だけを選んだらしい。
背筋の伸ばし方
その後、参加者を「姿勢改善グループ」と「何もしないグループ」に分類。姿勢改善グループには、以下のような指示を出しております。- まずは、まっすぐ前を向いて背筋を伸ばし、両肩の高さを水平にする
- 続いて、頭のてっぺんを天井に向け、肩甲骨をゆっくり下ろす
で、この状態で全員にストレスが大きい作業をしてもらったんですな。具体的には、
- 人前で5分間のスピーチ
- 1,022から13ずつ引いてカウントしていく
といったところ。そのうえで、みんなのメンタルがどう変わったかを調べたわけです。
背筋を伸ばしただけで疲れが減った
で、結果がどうだったかと言いますと、今回の実験では、気分が落ち込んだ人に背筋を伸ばすように指示したところ、疲労感が減り、モチベーションが上がる効果がみられた。
みたいな感じ。背筋を伸ばしただけでストレスに強くなり、ネガティブな気分が低下したわけっすな。
もちろん、これだけのデータで判断するのは早計ながら、実は2015年にも似たような実験(2)が行われてまして、
背筋を伸ばすと、猫背にくらべて難しいタスクへの忍耐力が高まり、自分の考え方への信頼感がわく。これまでの研究でも、背筋を伸ばして座ると、注意力が高まり、より熱心に仕事に取り組み、恐怖心が減る現象が確認された。
といった結果が出てたりします。信頼性はそこそこありそうな感じであります。
背筋を伸ばすとコチコチの注意がほぐれる
また、個人的におもしろかったのが、さらに、姿勢を正した参加者は、スピーチの際に「一人称」(“私は”や“自分は”みたいな)の使用率が下がった。この現象は、参加者の注意が自己から離れ、ネガティブな気分が低下したものと考えられる。
ってとこですね。
というのも、近年の心理学では「不安や鬱に悩む人は注意が自分に向かいがち」って発想がありまして、適切に注意力を散らす方法を学ぶことでメンタルが改善したって報告が多いんですよ。たんに姿勢を治すだけで、凝り固まった注意がほぐれるってのはおもしろいもんだなぁ、と。
まとめ
そんなわけで、「パワーポーズ」みたいに「いつもより自信に満ちた気分になる!」といった変化は起きないにせよ、姿勢を正せば、ムダに気分が落ち込むのを防ぐぐらいの効果なら得られるのかも。試しといて損はないっすね。個人的には「LumoLift」を使い続けて良い結果が出てますが、さらに徹底的に治したければチューブエクササイズで猫背を矯正していくのがよろしいかと思います。どうぞよしなに。