他人への印象がいい顔に必要な4つの条件とは?
他人への印象がいい顔の条件とは?
「人は第一印象が大事!」 とはよく言われますが、実際にどこがポイントかと問われれば諸説がございます。といったところで、「印象がいい顔の条件をまとめたよ!」ってレビュー論文(1)が出てておもしろかったです。
著者は「顔学」の研究で有名なゼブロウィッツ教授。昔から「どんな顔が良い印象を与えるの?」について調べているベテランで、「顔を読む」なんかの著作が有名ですな。
ここでは、教授の過去研究をベースに「印象がいい顔」の条件をまとめていて、ざっくり4つの要素を抜き出しております。
他人の印象を左右する「顔」の4要素
1.ベビーフェイスネス
直訳すれば「童顔性」ですね。具体的特徴としては、大きな目、広いおでこ、短いアゴ、丸い頭など。赤ちゃんの顔が好印象なのはどの文化圏でも同じで、女性も童顔のほうが断然モテる傾向があるんだそうな(男は違うけど)。
同様に、童顔の人は他人から親切にされやすい傾向もあったりとか(男性ふくむ)。ご老人に親切にしたくなるのも、加齢でおでこのラインが上にあがり、赤ちゃんの顔に知覚なっていくからって側面も大きいらしい。なるほどねぇ。まぁ逆にいえば「童顔はなめられがち!」って証拠でもあるんですけど。
これは進化的にみれば当然で、赤ちゃんを大事にするのは遺伝子を残すうえで必須ですからね。おかげで人類の脳には童顔に好意を抱きやすいシステムが備わったわけですね。とりあえず童顔の私としては良いニュースのような。
2.ファミリアリティ
直訳すると「なじみ深さ」。簡単にいえば、私たちは自分がよく知ってる人に似た顔の人を同じ性格だと思いがち、ってことです。目の前の人が「頑固な祖父にそっくりだ!」と思えば、その相手も頑固に違いないと思う、という話ですね。
これはシンプルに脳の誤作動によるもので、顔の認識システムが、自動的に性格特性と結びついちゃうのが原因だそうな。ちなみに、この誤作動は「特定の人物」だけで起きるわけじゃなくて、「うっすら家族の特徴に近い」とか「同じ肌の色だ」ぐらいでも発生する模様。
つまり、好きな異性から「この人は嫌な上司に似てる!」と思われた時点で、かなり印象的にはマイナス点ってことですな。これは運の問題なのでいかんともしがたいっすね。
3.フィットネス
直訳すると「健康的」。大半の人は「健康そうに見える顔」を好みやすいって話で、これも進化的にみれば当然っすね(健康な人は生き残りやすいから)。
健康的な顔ほど魅力的って説には数百の実証データがあって、これに異を唱える研究者はいない感じ。健康の指標は「顔色」だったり「肌荒れ」だったりとかいろいろで、「ニンジンを食うと魅力度があがる」なんてデータもそのひとつですね。
ついでに、健康的な顔の人は「知性的」や「能力が高い」とも見られますんで、なにかと人生において有利。これだけでも野菜を食べるモチベーションになるんじゃないでしょうか(笑)
4.エモーショナル・リセンブランス
直訳すると「感情の類似」。たとえば、本人は楽しいわけじゃなくても、生まれつき口元が上がってたりタレ目だったりで、自然と幸せそうな顔に見えちゃう人がいますよね? そういう人に私たちは好意を持ちやすいって話です。
実に当たり前のようですけど、生まれつき怒ってるように見えちゃう人にとっては、なかなかツラい話ではありますな。とりあえずコワモテな方は、意識して笑顔を作っとかないと厳しいのかも。
まとめ
ってことで顔と印象に関するまとめでしたが、こうして見ると、自分でどうにかなるのは「フィットネス」しかないですね(女性は化粧である程度いじれましょうが)。とくにファミリアリティとかは気にしてもしょうがないレベルなんで、他人に良い印象を与えたきゃ健康であれ!ってことになりましょうか。