良い習慣をガッツリ増やすためのハーバード式「20秒ルール」
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/10/20.html?m=0
ときおり習慣化のコツを紹介している当ブログ。過去には行動経済学、組織行動学、心理学をベースにしたテクニックを取り上げてきましたが、個人的に「if-thenプランニング」と並んで「効果があるなー」と思ったのが「20秒ルール」であります。
ネタ元はハーバードのショーン・エイカーが書いた「幸福優位7つの法則」。その内容を超簡単にまとめると、
- 良い習慣を増やしたいときは、その習慣を身につけるのにかかる手間を20秒だけ減らす
- 悪い習慣を減らしたいときは、その習慣を身につけるのにかかる手間を20秒だけ増やす
といったところ。本のなかでは、ショーン・エイカーがギターを学んだときの体験が書かれてまして、ずっとクローゼットにあったギターを、20秒で手に取れる範囲に置き直したところ、無事に練習が続くようになったそうな。
他にも例をあげるなら、
- テレビを見る時間を減らしたければ、リモコンを取りに行くまで20秒かかる場所に置く
- スマホに費やす時間を減らしたければ、SNSアプリなどはフォルダの深い場所に置く
- 筋トレの習慣をつけたければ、ダンベルを部屋の中央に置く
みたいな感じ。これは行動経済学の考え方に近くて、ダン・アリエリーの「人間の意思力なんて当てにならないんだから、自動的に目標を達成できるシステムを作ろう!」って主張を、非常にスマートなルールに落としこんだ印象であります。
わたしの場合は、このルールに従って瞑想用の座布団を部屋の中央にセットし、タイマーアプリをiPhoneのドックに置いたところ、無事に瞑想が習慣になっております。なにか続けたいことがあったら、まずは「20秒だけ手間を減らせないか?」と考えてみる「20秒ルール」。オススメです。
credit: Tal Bright via FindCC