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できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための服選びの法則

2015 07 18 11 05 58 

アラフォーに近づくごとにファッションへの興味が薄れていきまして、近ごろはもっぱらジャージとTシャツというマイルドヤンキーみたいな身なりをしていたわたくし。そんな折、Amazonに「できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則」って本をおすすめされたので、言われるままに買ってみました。Amazonにすべてを見透かされている!

 

 

 

著者の大山さんは30〜40代の男女に向けたスタイリングで有名な方。決して奇をてらわず(ビジュアル系みたいな)、かといってモサい感じにもならない(オタク系みたいな)、とにかくベーシックでシンプルな服選びを推奨しておられます。悪く言えば「無難」な内容ではありますが、わたしのように衣服の量を最小限におさえたい人間にはよさげ。



 

というわけで、個人的に勉強になったところは、

 

  • まずはクローゼットを整理しまくる:ファッションを改善するには、いまの価値感をリセットしなければならないので、まずは服を捨てるところからスタート。持ってる服の大半を捨てるぐらいの覚悟が大事。捨てる基準は以下のとおり。
    • シンプルじゃない服
    • サイズが合わない服
    • 使いにくい柄物の服
    • ヨレヨレの服
    • 1年以上着ていない服

 

  • デザインは「無地」と「単色」が基本:モサい人はつい見た目がハデで特徴的なデザインを選びがちですが、これは背伸び感が出るので基本NG。まずは「ふつう」を目指し、わかりやすいデザインは避ける。同じく2色以上を使う服は合わせづらいので、単色の商品を選ぶ。
 
  • 装飾も避ける:刺繍やレースなどの装飾は、安っぽさを際立たせる傾向が強い。できるだけシンプルで装飾がないものをえらぶ。これは靴にも言えることで、革靴をはくならスエード、スニーカーならニューバランスでとりあえずはしのげる。
 
  • サイズ!サイズ!サイズ!:服選びの7割はサイズで決まる。どんな良い服でもサイズが合わないだけで死ぬ。サイズ選びのポイントは、少し小さめのサイズを選ぶこと。試着の際は、いつものサイズより1つ小さめも試す。いつものサイズを疑う勇気を持つのが大事。

 

  • とにかくジャケットは買っとけ:とにかくジャケットは着回しがきくので、2〜4万円前後の商品を買う。色はネイビーが基本で、2着目は濃い目のグレー。「襟」と「着丈(首元からスソまで)」を基準にして選ぶ。着丈の目安はお尻が半分隠れるぐらい。

 

  • 柄物のシャツはギンガムチェックとストライプまで:「無地」のシャツをそろえたら、次にギンガムチェックとストライプの柄物を買ってもよい。ただし、できるだけチェックは小さめに。襟の形はボタンダウンかカッタウェイで。

 

  • ニットは薄手のセーターとカーディガンを買っとく:薄手のセーターはシンプルなVネックで、色はネイビーかグレー。差し色としてブルーかパープル。ユニクロのカシミアニットの質が異常に高いのでおすすめ。アウター型のカーディガンも、色はネイビーかグレーで。

 

  • 2着目のジーンズはホワイト:まずは定番のスリムフィットなジーンズを買ったら、次にホワイトジーンズをそろえる。とにかくどんな服にも合わせやすい万能型。もう1本買うなら、テーパード型で濃いベージュのコットンパンツを。

 

  • コートはステンカラーを持っとけば無難:色はネイビーかチャコールグレーで、価格は3万円以上が目安。女性はベージュのトレンチコートが無難。着丈の目安はスソが太ももの中間に来るぐらい。

 

  • 店選びの基準:正しい店を選ぶには、「ベーシックな服がそろっている」「店員が話しかけてこない」「試着しやすい」といったポイントを重視。といっても、基本的にはファストファッション、スーツショップ、セレクトショップの3種類を使っとけばOK。

 

  • ユニクロでは「ジーンズ」「ニット」「インナー」だけを買う:なにせ最近のユニクロは素材がよくて安いので、ベーシックで着回しがきくアイテムを買うには超便利。とくにジーンズに関しては、他店では3万円クラスのものが4千円で手に入る。ちょっとタイトなスリムフィットを買っとけばOK。

 

  • GAPかバナナ・リパブリックでは「シャツ」を買う:ユニクロで全身をまとめると単調になるので、他のファストファッション点では使い勝手のよい無地のシャツを買う。

 

  • 「ジャケット」はスーツカンパニーで買う:スーツカンパニーはサイズが豊富なんで、とにかくシルエットが良いジャケットを買うのに好適。「アントニオラヴェルダ」シリーズがベーシックでおすすめ。

 

  • 予算に余裕があればユナイテッドアローズで「シャツ」か「ジャケット」を買う:まだお金があるならセレクトショップを使う。ファストファッション店でジーンズやニットを買い、目立つジャケットやシャツはセレクトショップを使うとよい。

 

  • 全体の2割だけアクセントになる色や柄を使う:ベーシックな服で固めるのは無難でいいんだけど、単調になりがちなのも確か。そこで全体の20%程度は発色のいいTシャツなどを使う。その際に使う色は、パープル、ターコイズ、淡いピンク、濃いめのオレンジなどが定番。

 

というわけで、かなりプラクティカルなアドバイスがならんでおります。これだけ守っておけば、確かに70〜80点は出せそうだし、なによりムダに金がかからないのがいい感じ。ガッツリと全部そろえても10万円をちょっと超えるぐらいだし。

 

 

ちなみに、本書にはほぼすべてのアイテムの具体的な着用例が写真で紹介されてまして、いろいろと参考になりました。「ファッションとかめんどくせー」と思ってるアラフォー男には、非常に使える一冊なのではないかと。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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