困った酔っぱらいのパターンは4つにわけられる
酒で怒りやすくなったり、逆に笑い上戸になったりする人がいますが、「酔っぱらいには4つのパターンがあるよ!」ってなおもしろい論文(1)が出ておりました。これはミズーリ大学の研究で、酔っぱらいのキャラについて調べたのは科学史上で初めてらしい。
研究者いわく、
ある者は酒で怒りや攻撃性が増し、またある者は軽率で無責任になる。泣き上戸になったり、悲しみに沈んでしまう者もいる。彼らは単に「困った酔っぱらい」として扱われることが多いが、いままで酔っぱらいのタイプについて科学的に調べたデータはなかった。
とのことで、374人の学生に対して性格テストとアルコール摂取に関するアンケートを行ったんだそうな。その結果、酔っぱらいには以下の4タイプがあることがわかったんだとか。
1 ヘミングウェイタイプ
酒豪で有名だった作家のアーネスト・ヘミングウェイのように、酒を飲んでも特に変化が見られないタイプ。
このグループに属する人は、他のタイプにくらべて特に知性の低下が起きない。そのため、アルコールで問題を起こすことも少なく、これまで酒のトラブルに巻き込まれた経験がない人の大半が、このタイプに当てはまる。
ヘミングウェイタイプは全体の42%を占め、酒飲みのなかではもっとも多いグループなんだそうな。
2 ハイド氏タイプ
「ジキル博士とハイド氏」のように、酒でネガティブな行動を取るタイプ。アルコールを飲むとより無責任になり、知性も下がり、攻撃性もアップしちゃう。
このグループに属する人は、統計的にも酒でトラブルを起こしやすい。内面に不健全なパーソナリティを秘めているだけでなく、酒のせいで深刻な被害をまねいてしまう。
このタイプは全体の23%を占めていて、2番めに多いグループになっております。
3 ナッティ・プロフェッサータイプ
エディ・マーフィの映画「ナッティ・プロフェッサー 」のように、酒で急に外向的になるタイプ。しらふのときは内向的でシャイなのに、アルコールを飲むと性格のリミッターが外れちゃって、いきなり知らない人にもガンガン話しかけていったりとか。
ナッティ・プロフェッサーたちは劇的に性格が増幅されるが、かといって酒のトラブルを起こすことは少ない。
このタイプは全体の20%を占めていて、3番めに多いグループになっております。
4 メリー・ポピンズタイプ
映画「メリー・ポピンズ」の主人公のように、もともとフレンドリーで感じが良いキャラだったのが、酒を飲むとさらに親切で楽天的な性格になるパターン。
メリー・ポピンズたちは、しらふのときでも感じが良く、酒を飲んでも誠実さや知性が減少しない。結果として、酒のトラブルも非常に少ない。
このタイプは全体の15%を占めていて、4番めに多いグループになっております。
というわけで、基本的に酒のトラブルを起こしやすいのは「ハイド氏タイプ」だけってことみたい。酒飲みのうち約4人に1人はこのグループに入るんで、意外と多い感じですねー。