やっぱり日焼けしたほうが体にはいいんじゃないか説
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/07/blog-post_19.html?m=0
美容の世界などでは「日焼けは百害あって一利なし!」などとも言われる昨今ですが、個人的にはつねづね「うさん臭いな〜」と思っておりました。
というのも、わたしたちの祖先は1日の大半を屋外で過ごしていたはずで、それなら紫外線のダメージにも適当できてるんじゃなかろうか、と。実際、太陽の光を浴びないと、さまざまな病気にかかることがわかってまして、パレオダイエットでも「太陽の光を浴びよう!」は基本テーマの1つになっております。
なんてことを思いつつニューサイエンティストを読んでたら、「太陽の光を浴びないと思ったよりも死に近づくぞ!」ってナイスな論説(1)が出てまして。
著者のリチャード・ウェラー博士はエディンバラ大学の皮膚病学者で、お肌の健康のエキスパート。彼の主張は明快で、
- 確かに日焼けは皮膚がんのもとだが、一般的に言われてるよりも発生率は非常に低い。また、もし皮膚がんが発生しても、容易に治療ができる。
- 実際、太陽の光を浴びる時間が長い人ほど寿命が長く、そのせいで皮膚がんにかかった人でも平均的な寿命よりも長く生きる傾向が大きい。日常的に日光浴をしている人は平均で2年ほど寿命が長いというデータもある。
- 日光浴が体にいいのはビタミンDの影響もあるが、一酸化窒素の働きも超重要。日光を浴びた肌は血管内に一酸化窒素を放出させ、血圧を下げる働きを持つ。一酸化窒素には、血流アップのほかにも新しい血管を作る作用があり、心疾患のリスクを大幅に下げる。
- ビタミンDや一酸化窒素系のサプリを飲んでも、陽の光を浴びないことによるダメージはリカバーできない。
- 普段から日焼けを避けまくっている人ほど、いざ皮膚に悪性腫瘍ができたときの悪影響は大きくなる。
といったところ。皮膚がん患者のほうが平均寿命が長いってのは始めて知ったなぁ。
もちろん、シミやソバカスが心配な方も多いでしょうが、ビタミンDや一酸化窒素が足りなくなると、結果的には紫外線のダメージよりも肌が荒れることになりますんで、そこはバランスで考えて欲しいところ。具体的なガイドラインは「太陽の光を浴びよう!」に書いておきましたんで、参考にしていただければ幸いです。