カフェインが脳にあたえるメリットを最大限まで活用するための科学的なコーヒーの飲み方
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シャキッとするためにコーヒーを飲む人は多いでしょうが、飲み過ぎれば逆に疲れが増してしまったり、何もやる気がなくなったりするケースも多かったり。
缶コーヒー1本分のカフェインで脳機能は十分にパワーアップする
というわけで、「カフェインのメリットだけを上手く使う方法はないもんかなー」と思ってたら見つけたのが、2006年のシカゴ大論文(1)。102人を対象にカフェインと脳の働きの関係を調べたもので、その結果は、- 50mgのカフェインだと脳の働きに変化は出ない
- 150mgのカフェインを飲むと疲労感がやわらぎ、注意力がガンとあがった
- 450mgのカフェインを飲むと、逆に不安感が強くなり、短期記憶が低下した
つまり、カフェインのメリットを引き出すには缶コーヒーを1本だけ飲めば十分で、それ以上はデメリットのほうが大きくなっちゃう可能性が大。この基準はわかりやすいですね。
これは、2010年の研究(2)でも似た結果が出てまして、やはり400mgのカフェインをとるとデメリットが大きくなっちゃう模様。缶コーヒーを2本以上飲むのは避けたほうがよさそうです。
カフェインのメリットをを長続きさせるコーヒーの飲み方
で、もう1つおもしろいのが2013年の実験(3)。コーヒーの飲み方と脳機能の関係について調べたもので、その結果は、- ブラックコーヒーを飲むと30分で気分が改善した
- ただし90〜150分でブラックコーヒーの効果が切れて逆に疲労感が増した
- カフェインと乳製品を混ぜて飲んだ場合は良い効果が持続した
といった感じだったそうな。どうも脂肪分がカフェインの吸収をおだやかにして、コーヒーのメリットを長続きさせてくれるみたい。いっぽうでコーヒーに砂糖を入れただけでは同じ効果は得られないようなんで、ミルクかクリームを使うのがよさげであります。
まとめ
以上の話をまとめますと、- コーヒーにはミルクかクリームを入れる
- 缶コーヒー1杯ぶんのカフェインで十分
- 効果が出るまでは30分かかるので、それまで飲み過ぎない
といったところ。ただし、カフェインの影響には個人差が大きく、これはあくまでガイドラインなのでご注意ください。にしても、脂肪分でカフェインのメリットが伸びることを考えると、バレットプルーフコーヒーにもそれなりの根拠があるのかもですなー。