驚異のダイエットと噂の「朝コーヒーバターダイエット」を試したわけだが
近ごろ日本のダイエット界で話題になってきたのが、朝コーヒーバターダイエットであります。
その名のとおり、バターを入れたコーヒーを飲むだけのダイエット法で、36kgの減量に成功したなんて噂もあるらしい。元ネタはアメリカの起業家が考えだしたバレットプルーフコーヒーでして、実はわたしも過去に少し試してみたことがあったんですが、特に効果を感じなかったんですぐに止めちゃったんですよ。
ただし、本来のバレットプルーフは、グラスフェッドバター(牧草だけで育てられた牛の乳から作ったバター)を使うんですよね。これまでは市販の一般的なバターを使ってたもんで、それで効果が出なかったのかなーとも思うわけです。
というわけで、Amazonからフランス産のグラスフェッドバターを買ってみました。
とはいえ、さすがに中身はお値段分の品質。口に入れると濃厚な香りが鼻をつきまして、ほんとにおいしい。グラスフェッドバターって初めて食べたんですが、たしかにそれだけの価値はあるかも。
にしても、「なんでバターとコーヒーで痩せるの?」って話ですが、いちおう理屈はありまして、グラスフェッドバターには大量の酪酸がふくまれているんですね。
酪酸は短鎖脂肪酸の一種でして、2009年のマウス実験で体脂肪を大幅に減らす効果が見られたんですな。もちろん、この結果がヒトにも通じるかはわからないんですが、酪酸には食後の血糖やインシュリンの上昇をおさえたり、空腹時の血糖値を低くしてくれる働きも認められてまして、アンチエイジングへの効果はほぼ間違いなさそう。
で、正式なバレットプルーフコーヒーを1週間ほど飲み続けてみたんですが……うーん、残念ながらなんの変化も感じられませんでした。とくに空腹感が消えるわけでもないし、体脂肪にも変化はなし。
まぁ、わたしは以前からレジスタントスターチを愛用してまして、おかげでもとから体内の酪酸の量が多くなっているせいで、いまさらグラスフェッドバターを飲んでも変化が出ないのかも。近ごろは体脂肪率も13%前後で推移してまして、ここから簡単には脂肪も減らないでしょうからね。
そんなわけで、せっかく買ったグラスフェッドバターは、今後は料理に使っていこうかと思っております。しかし、朝コーヒーバターダイエットの効果に関しては、いまのわたしでは判断できないので、ぜひどなたかに試してみていただきたいところであります。