ダイエットの成功を促進するポイントと邪魔するポイントを徹底的に調べたリストが使える件
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ダイエットは難しい!ってのは皆知ってることで、せっかく減量に成功してもすぐ体重が戻っちゃう人が多いのはご存じの話。そのための方法はいろいろ開発されてるんですが、なかなかこれといった手段が見つからないのも事実であります。
というのも、リバウンドが起きちゃう理由は無数にあるんで、「ひとつの対策を立てればOK!」みたいな話になりづらいんですよね。
そんなところで、新しい研究(R)では「リバウンド対策に成功する理由と失敗する理由」をかたっぱしからリストアップしてくれてて、「これは使える!」と思った次第です。
これは「ダイエットに成功して、その後も同じ体型を維持できている人」を対象にした研究で、
- 過去のリバウンド研究を大量に漁る
- 質が高めだった15の研究を選ぶ
- ダイエットに成功した294人が「どのような手段を取ってるか?」を調べる
みたいな内容になってます。ダイエット成功者の体験を集めまくって、成功の理由をピックアップしたわけっすね。
で、結論から言えば、やはり「これだ!」って対策はないものの、研究チームは「ダイエットの成功を促進するポイントと邪魔するポイント」を片っ端からリスト化してくれております。具体的には以下のような感じ。
▼継続的なモニタリング
- セルフモニタリング系
- カロリーやポーションサイズの記録
- 事前に食事の計画を立てる
- 自炊をする
- ルールがはっきりと決まった食事プラン(DASHみたいなやつね)
- 定期的に体重を測る
- ビジュアル・リマインダー(目標体重を書いた紙を貼る、とか)
- 外食のために事前の計画を立てる(外食後は夕食を抜く、とか
- ルールがはっきりしたリバウンド対策
-
外部からのモニタリング系
- 減量に悩む人たちのグループに入る
- ヘルスケアの専門家のフィードバックを受ける
- オンラインサポートを受ける
- 減量仲間とフィードバックをしあう
▼モチベーション管理
- 内的モチベーション系
- 健康を改善したい
- 自己イメージを向上したい
- より強い自信を持ちたい
- 生まれ変わりたい
- より良い人間関係や仕事につなげたい
- 外的モチベーション系
- 社会的地位を上げたい
- 社会に受け入れられたい
- 他人からの視線を改善したい
- 帰属意識を持ちたい
- キャリアのチャンスにつなげたい
- 他人のロールモデルでありたい
▼ゴール設定系
- 内的な目標を目指すタイプのゴール
- 明確な運動のゴールを作る
- 食事の目標を明確に作る
- 細かく個人化された目標を作る(「リバウンドしたら友人のAさんに罰金」みたいな)
- 目標を継続的に見直す
- 目標の優先順位をつける
- 目標を継続的に調整する
- 外的な目標を目指すタイプのゴール
- スポーツイベントに参加する
- ヘルスケアの専門家が決めた目標に従う
- 減量クラブの目標に従う
▼持続的な問題を解決する
- 内面の問題
- 個人的なストレス
- 時間の不足
- 感情的になって食べてしまう
- 妊娠・病気・怪我
- 社会的な孤立
- サポート体制への過度な依存
- 減量のルールがはっきりしない
- 予期せぬライフイベント(離婚など)
- つい食べてしまう好物
- 外的な問題
- 仕事や生活のストレス
- 休日でつい食べてしまう
- お祝いの席でつい食べてしまう
- 人間関係の変化
- 肥満の原因となる食環境
- 支えてくれない仲間
- 文化的なルール(「残さず食べたいのは悪だ!」とか)
▼全体的な体験
- 勇気づけられる体験
- 解放感がある
- 目的意識がある
- 新しいアイデンティティが作られた感覚がある
- 生まれ変わったような感覚がある
- 他人からほめられる
- 新しいコミュニティに参加する
- 人生の新たなチャンスを得られる
- 気持ちをくじく体験
- リバウンドの恐怖
- 孤独感
- 他人からの批判
- イライラ
- コミュニティから弾かれる
- 社会から孤立する
- 何かが足りない気分になる
ってことで、このリストは、個人的には「自分のダイエットはなぜうまくいかないのか?」を確かめるためのチェック用に使うといいんじゃないかと思うわけです。人によってダイエットが失敗する理由はまったく異なるんで、まずは上のリストを眺めて「自分に足りないものは何か? モニタリング不足か? ストレス対策か?」などと考えてみつつ、特定の要因を絞り込んでいくといいんじゃないでしょうか。