自分の家が「太りやすい環境」になってないかをチェックする100のリスト
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/06/100.html
コーネル大学のブライアン・ワンシンク博士が、新刊のなかで「自分は太りやすい環境で暮らしてないか?」をチェックする100のリストを公開していて参考になりました。
Brian Wansink William Morrow 2014-09-23
ワンシンク博士は肥満に関する心理学の研究で有名な人で、日本でも「そのひとクチがブタのもと」といった訳書が出ております。言うまでもなく、人間の食欲は周囲の環境に大きく左右されてまして、たとえば小さな皿を使うだけでも自然と食事の量が減るんですな。
というわけで、自分の家が「太りやすい環境」になってないかをチェックする リストは以下のとおりです。当てはまるものを数えてしていって、
- 30〜49ポイント=太りやすい環境
- 50〜69ポイント=やや太りやすい環境
- 70〜100ポイント=太りにくい環境
って感じで自己採点していただければOK。一部の質問は日本の環境に当てはまりにくいんですが、なんとなくの目安にしていただければ幸いです。
キッチンのチェックポイント
- キッチンから見える位置にテレビがない
- キッチンにくつろげるスペースはない
- 壁紙の色はニュートラルである(明るすぎず暗すぎない)
- 玄関からリビングまでの通路にキッチンはない
- キッチンは整理整頓されている
- 料理スペースの照明は明るい
- 料理スペースにブレンダーが置いてある
- トースターは使っていない
- 電子レンジも使っていない
- キッチンにフローラルの香りがしている
- 朝食用のシリアルはすぐ見えない場所に置いてある
- 食パンや白米なども完全に見えない場所に置いてある
- フルーツはすぐ見える場所に保存している
- すぐ見える場所に2種類以上のフルーツが置いてある
- フルーツの保存場所は、キッチンのどの場所からも60センチ以内だ
冷蔵庫のチェックポイント
- 冷蔵庫のドアが料理スペースに向かって開く
- 冷蔵庫のドアに家族の写真が貼ってある
- 事前にカットしたフルーツが冷蔵庫の真ん中の棚に保存してある
- 事前にカットした野菜とフルーツがジップロックで保存してある
- 残り物のサラダや野菜がジップロックで保存してある
- 野菜以外の残り物は、不透明な入れ物かアルミホイルで保存してある
- 健康的なスナック(オリーブやベリー類など)が真ん中の棚に置いてある
- 不健康なスナック(お菓子類など)は冷蔵庫の奥に置いてある
- デザートの残り物は野菜室の底に置いておく
- 健康的でない残り物は野菜室に置いておく
- 少なくとも6個の無脂肪ヨーグルトをつねに保存しておく(またはタンパク質の豊富な別の食材)
- ヨーグルトとは別に、タンパク質が豊富な食品を保存しておく(カッテージチーズとかサラダチキンとか)
- 少なくとも6個の卵をつねに保存しておく(またはタンパク質の豊富な別の食材)
- 低脂肪の牛乳、または豆乳が保存してある
- 水や牛乳以外の飲み物をボトルで保存していない
- カロリーがある清涼飲料水を、1缶以上は保存していない
- フルーツジュースやエナジードリンクを、1缶以上は保存していない
冷凍庫のチェックポイント
- 冷凍庫が冷蔵庫の下側についている
- 製氷機がついている
- 冷凍したフルーツと野菜が保存してある
- 野菜の残り物は、透明なジップロックで冷凍している
- 野菜以外の残り物は、不透明な入れ物かアルミホイルで冷凍している
- アイスクリームを保存する場合は、不透明な別の入れ物に入れ替えている
- 健康的な食品が冷凍庫のど真ん中に置いてある
- 健康的でない残り物は、冷凍庫の奥に置いてある
戸棚のチェックポイント
- 不健康なスナックは、まとめて奥に保存してある
- 食品は不透明な入れ物に保存してある
- 健康的なスナックはど真ん中に置いてある
- 不健康な食品は、戸棚の奥か脇に置いてある
- お茶やコーヒーが戸棚の中央に置いてある
食器のチェックポイント
- お皿の直径は25センチまで
- お皿のフチに着色してある
- お皿の色は白やベージュではない
- お皿に細かい仕切りがついている
- シリアルボウルのサイズは450グラムまで
- 水を飲むグラスは500ml以上を使っている
- お茶やコーヒーに使うグラスは300ml以下を使っている
- 清涼飲料水を飲むために使うグラスは200ml以下を使っている
食料庫のチェックポイント
- 食料庫とキッチンは別の場所にある
- 健康的な食品は食料庫のど真ん中に置いてある
- レトルト食品は食料庫の奥に置いてある
- 6個以上の野菜缶詰が見える位置に置いてある
- 6個以上のスープ缶が見える位置に置いてある
テーブルのチェックポイント
- テーブルにクッキーは置いてない
- キャンディも置いてない
- ジュースも置いてない
- ダイエットドリンクも置いてない
- ナッツ類も置いてない
- レトルト食品も置いてない
- パンも置いてない
- スナック菓子も置いてない
- その他、すべてのスナック類も置いてない
食事のチェックポイント
- 夕食はダイニングルームで食べる(リビングでは食べない)
- テレビを見ながら食べない
- 全体の食事量の半分は野菜かフルーツ、残りの半分はタンパク質と炭水化物を食べている
- 12歳以下の子どもがいる場合、親よりも小さなお皿を使っている
- 12歳以下の子どもがいる場合、親よりも小さな茶碗を使っている
- 12歳以下の子どもがいる場合、親よりも小さなコップを使っている
- 野菜を一番最初に食べている
- サラダは大皿に盛り付けて食べている
- サラダはいったん小皿に取りわけてから食べる
- メイン料理は食卓のうえに置いておかない
- メイン料理はキッチンなどに置いておき、必要に応じて食卓に移す
- 食事に使うスプーンは、テーブルスプーンより小さいサイズを使っている
- 食事を取り分けるのにトングは使っていない
- 食卓にいるメンバーのうち、少なくとも1人は牛乳を飲んでいる
- 食卓の全メンバーが水を飲んでいる
- 冷たい飲み物(水以外)は、300ml以下のグラスで飲んでいる
- 清涼飲料水は食卓に置いていない
- ワインは食卓に置かない。もし飲む場合も細いグラスを使っている
- レトルト食品は食卓に置かない
- 食卓の照明は薄暗い
- 食事中は静かな音楽を流している
- 食卓の全メンバーが食べ終わるまでは席を立たない
リビングリームのチェックポイント
- 手の届く範囲にいつも水のボトルを用意している
- スナック類は半径2メートル以内のエリアに置いてない
- スナック類は、必ずお皿に移してから食べている
- スナック類を入れるボウルの容量は500ml以下
- スナック類の包み紙などは、食べ終わるまでは目の届く範囲に置く
- 水以外のすべての飲み物は、目に入らない場所に保存している
作業部屋のチェックポイント
- 手の届く範囲にいつも水のボトルを用意している
- スナック類は半径2メートル以内のエリアに置いてない
- スナック類は、必ずお皿に移してから食べている
- スナック類を入れるボウルの容量は500ml以下
- スナック類の包み紙などは、食べ終わるまでは目の届く範囲に置く
- 水以外のすべての飲み物は、目に入らない場所に保存している
まとめ
そんなわけで、「デブになりにくい環境」のチェックリストでした。要するに、
- 太りやすい食品にはアクセスしにくいようにする
- 水と健康的な食品は手に取りやすくする
のがポイントなわけですね。さすがに100点を取れる人はいないでしょうが(わたしは89点でした)、とりあえず70点ぐらいを目指していくだけでも自己管理が楽になるんじゃないでしょうか。