元気になりまくると噂のハーブ「トリビュラス」の実力とは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/06/blog-post_27.html
「トリビュラスの効果はどうなんでしょうか?」とのご質問をいただきましたんで、ちょっと考えてみようかと思います。
トリビュラスは昔からアーユルベーダで精力剤として使われてきたハーブの一種。サプリ業界では「テストステロンの増加に効く!」などといわれ、アメリカでは筋トレの補助に使う人も多いんだとか。
実際、おもしろいデータもいろいろ出てまして、
- 14名の男性(45〜60歳)に1日900mgのトリビュラスを飲んでもらったところ、6週間でテストステロンが12%あがり、体脂肪も7%落ちた(2016年,1)
- 15名のボクサーに1日1,250mgのトリビュラスを飲んでもらったところ、成長ホルモン(IGF-1)の分泌が増え、筋肉の回復が早くなった(2015年,2)
- 63名の精子欠乏症の男性に1日6gのトリビュラスを60日飲んでもらったところ、テストステロンが16.3%増加した(2012年,3)
みたいな感じ。なかなか良い成績は出してますねぇ。
ただし、トリビュラスには「効果なし!」ってデータも多いのが悩ましいところです。たとえば、
- 22名の男性(18-29歳)に1日450mgのトリビュラスを飲んでもらったが、5週間後には何の変化も出なかった(2007年,4)
- 21名の男性(20-36歳)に1日に体重1kgあたり20mgのトリビュラスを飲んでもらったが、24日後には何の変化も出なかった(2005年,5)
というわけで、完全に真逆の結果がでております。
もっとも全体的に見ると一定の傾向がありまして、
- 高齢者か何らかの症状(生まれつき精子が足りないとか)を持った人には効果が出ている
- 40代以下には何の変化も出ていない
- 効果が出たグループは、やたら大量のトリビュラスを飲んでいる
- テストステロンの数値とは関係なく、「とりあえず元気になった」ってデータが多い
といったあたりがポイントかな、と。要するに若くて使用量が少ないと効果が出ないって当たり前の話なんですけど、かといって大容量のトリビュラスを飲むのも肝臓に悪そうなんで、やっぱりオススメはできない印象ですね。
また、テストステロンが上がらないのに元気になってるのが不思議ですが、どうやらトリビュラスは脳の男性ホルモンレセプターに作用してるみたい。実際に精力はアップしないけども、とりあえず元気にはなるわけですな(笑)
以上の話をまとめると、
- 高齢者がたくさん飲めば効果が出る可能性はある!
- ただし大量摂取の安全性は確認されていない
- 元気がなくなってきた方が使うのはアリ!
って感じです。個人的には、まず「若返りホルモン「テストステロン」を増やす方法26選」や「「テストステロン」を増やすなら、とりあえずこの6つだけはやっておいてね」で取り上げた方法を試されるほうがよいかと思いますねぇ。