本当に効くダイエット薬はこれだ!(でも効果はショボいし副作用もあるけど)
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アメリカの定番ダイエット薬を5つくらべたら…
「本当に効くダイエット薬はこれだ!」って論文(1)が出ておりました。
これは過去に出たダイエット薬の研究をまとめた系統的レビューで、精査された論文は28本。29,000人分のデータを処理してまして、かなり信頼性の高い内容になっております。
患者の平均BMIは36.1で年齢は46ぐらい。効果をチェックしたクスリは、以下の5つであります。
- オルリスタット(ゼニカル)
- ロルカセリン(ベルビーク)
- フェンテルミン・トピラマート(キューネクサ)
- リラグルチド(ビクトーザ)
- ブプロピオン/ナルトレキソン(コントレイブ)
いずれもアメリカ食品医薬品局が認可した肥満薬で、それなりに効果が高いと考えられております。日本で承認されてるクスリはないので、使おうと思ったら個人輸入しかないでしょうな。
キューネクサの効果がトップですが…
で、調査の結果はといいますと、
- どのクスリも、何も飲まないよりは確実に効果はある
- 効果がある順番は、
- 1位 キューネクサ(1年で平均8.8kg減)
- 2位 ビクトーザ(1年で平均5.3kg減)
- 3位 コントレイブ(1年で平均5kg減)
- 4位 ベルビーク(1年で平均3.2kg減)
- 5位 ゼニカル(1年で平均2.6kg減)
- コントレイブはメンタルが悪い人が飲むと精神状態の悪化を引き起こしやすお
- ビクトーザは腎臓にダメージをあたえる可能性がある
みたいな感じ。どれも飲まないよりは効果があるものの、1位のキューネクサですら1年で約9kgしか減らないってのは、かなりパッとしない数字じゃないでしょうか。しかも、どのクスリも副作用が起きやすいし、これだったら普通にダイエットしたほうがいいような…。
研究者いわく、
これらのクスリは、食欲を抑制することで摂取カロリーを減らす効果がある。しかし、結局はいつもの食事を変えなければならないし、定期的な運動も必須だ。ダイエット薬はあくまで手助けのツールで、努力しなくてもよくなるわけではない。
とのこと。あまりにも食欲が止まらない人がスタートに使うぶんにはいいけど、結局は食事と運動の改善しか痩せる方法はないんだ、と。ド正論ですね。
というわけで、確かにダイエット薬には食欲を減らす効果があるものの、一般的な減量に使うぶんにはまったくオススメできなそう。ちなみに、わたしもデブ時代に実験でゼニカルを使ってみたことがありましたが、別に体重は減らないし油分が足りなくなって肌はカサカサするしで、なにもいいことがありませんでした(笑)