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体重がリバウンドしない人がやってる三大習慣とは?みたいな研究の話


  

リバウンドの原因になりやすい要因はなに?ってのを調べたデータ(R)が出ておりました。

 

 

ご存じのとおりリバウンドはダイエットの大問題でして、せっかくスリムになっても数年でもとにもどっちゃうケースが多いのが現実。リバウンドの原因を知っておくのは誰にとっても有用でしょう。

 

 

で、この研究は「ヘルスコーチが一般人を対象にダイエット始動したらどうなる?」って問題を調べたランダム化比較試験の二次解析になってます。実験の期間は24ヵ月で、参加者の平均年齢は53歳。どんな調査をしたのかと言いますと、

 

  1. みんなの食事やライフスタイルを調べる

  2. それぞれの要因がリバウンドに与える影響をひとつずつ調べる

  3. リバウンドに影響する要因を特定したら、その要因を別の分析に加えていく

 

みたいな感じになってます。もともとはリバウンドを調べるために集めたデータじゃないんですけど、ライフスタイルが体重に与える影響をひとつずつより分けて行って、別の目的に使ったわけですね。

 

 

それでは、結果をざっと見てみましょうー。

 

  • 6ヵ月後と24ヵ月後の両方の時点で、「外食回数の増加」「魚の消費量の低下」「運動量の低下」の3つが、体重のリバウンドと相関していた

 

  • 6ヵ月後の時点では、「座りっぱなしの時間の増加」が体重のリバウンドと相関していた

 

  • 24ヵ月後の時点では、「低脂肪食品の摂取量の低下」と「砂糖入りドリンクおよびデザートの増加」が体重のリバウンドと相関していた

 

ということで、自炊をせずにレストランで食事をしまくり、魚をあんま食べずに運動しない人は、短期的にも長期的にもリバウンドを起こしやすいみたいっすね。その他、お菓子の増加とか低脂肪な食品の減少がリバウンドと結びついてるあたりも非常に納得と申しますか。

 

 

全体的に見れば「まぁそうでしょうなー」みたいな結論ですけど、この研究の注意点としましては、

 

  • ランダム化比較試験にもとづいてるものの、あくまで二次分析なので因果関係について強い主張はできない

 

  • 魚の摂取量の減少がリバウンドと相関していたからと言って、魚を食べれば痩せるってわけでもない(一般に、魚を食べない人は、もっとカロリーが多い肉の消費量が上がってるだけかもしれないので)

 

  • 「座りっぱなし時間の増加」もリバウンドと相関してるが、これは運動量が少ないことを示すのはもちろん、無意識のうちにカロリー摂取量が増えてるのが大きな原因だと考えられる

 

といったあたりはくれぐれもご注意ください。個人的には、自炊を増やしてお菓子を減らすのはリバウンド防止の基本だと思いますけど、「魚を増やせばOK!」とか「座る時間を減らせばOK!」のように具体的なアドバイスにつながる研究でもないので。どうぞよしなに。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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