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「頭がめっちゃ良い人」の特徴10選

 


相変わらず「才能に関する本」についてウダウダ考えてまして、関連する文献ばかり漁っております。そこで今回も関連する話で、

 

  • 知性が高い人の特徴ってなんなの?

 

って話をまとめます。IQが高い人に特有の性格や趣味嗜好は存在するのか?ってポイントですね。

 

 

もちろん、IQの高さと才能は別物なんですけど、やっぱ才能を考えるうえで「知性」は避けて通れないですからねぇ。このエントリで紹介するデータを本に使うかどうかはわからんですが、とりあえず何らかの参考になれば幸いであります。

 

  • 知性が高いと不安になりがち:全般性不安障害の人を対象にした研究では、知能が高い人は、中程度の知能の人よりも不安になりやすいとのこと(R)。これは、太古の昔には、心配する人ほど生存率が高まるメリットがあったのかもしれず、そのせいで不安が知能と共進化したのかもしれないと考えられております。

 

 

  • 知性が高いと遅くまで起きがち:思春期のアメリカ人20,745人の睡眠習慣を調べたところ、平日の場合、知性が低めに出た人は平均11時41分に就寝し、7時20分に起床していることが判明。一方、知性が高い人は12時29分に寝て、7時52分に起きており、週末になると、その差はさらに顕著になったとのこと(R)。なんで知性が高いと就寝時刻が遅くなるのかは謎。

 

 

  • 知性が高いと白昼夢を見がち:100人以上の参加者に、定点を5分間ほど見つめて脳スキャンした研究(R)では、知性と創造性が高い人ほど白昼夢を見る傾向があったとのこと。これは、日常生活で白昼夢を見ることが多い人ほど脳が効率的に働いており、結果として知的能力も高くなるからだと考えられている。

 

 

  • 知性が高いとブラックジョークを好みがち:156人の成人にブラックジョーク満載のマンガを読んでもらった実験(R)では、ダークなユーモアを好む人ほど、より知的である可能性が高いと報告されている。また、ひねくれたお笑いを好む人は、情緒安定性のテストでも高得点を得ていた(これは上記の「IQが高い人ほど不安」って結論とは矛盾するけども)。

 

 

  • 知性が高いと人を信頼しがち:アメリカ人の全国代表サンプルを調べた「一般社会調査」のデータを分析した研究(R)では、知的な人ほど他人を信頼する傾向があり、体も健康である可能性が高いことがわかった。これは、知能の高い人ほど、相手の性格をよく判断できるからかもしれない。その結果、他人をよく信頼する人ほど幸福度が高いのではないか、と。

 

 

  • 知性が高いと背も高くなりがち:6,815人のDNAを調査した研究(R)では、身長と相関のある遺伝子は、知能とも相関があることがわかった。また、過去50年にわたる複数の研究により、身長の高さと知能の高さには関連性があることが分かっている。もちろん、背の高さと知能の高さの関連はわずかだが、相関があるのは事実(低身長のわたくし涙目)。

 

 

  • 知性が高い人はルックスも良くなりがち:17,419人のイギリス人を調べたデータ(R)では、身体的な魅力が大きな人ほど、より知的である可能性が高かったとのこと。具体的には、魅力的な男性の子どもは、そうでない子どもよりもIQが13.6ポイントも高く、女性の子どもはIQが11.4ポイント高かった。

 

 

  • 知性が高い人は人付き合いで不幸せになりがち:18歳から28歳の成人を対象とした長期的な研究(R)では、知的な人は、友人と付き合うほど、人生への満足度が低くなる傾向があった。一方で、それ以外の一般的な人は、他人と付き合えば付き合うほど幸福度が上がる傾向があった。その理由は不明ながら、知性があればあるほど、長期的なプロジェクトや目標に集中することができるからかもしれない。

 

 

  • 知性が高い人は金銭の忍耐力が強い:ドイツで1,000人を対象に行われた調査(R)では、IQが高い人ほど「長期的に得られる高い報酬」をじっくり末のがうまかった。また、お金を増やすためなら、長く待つことも、リスクに耐えることも厭わない傾向も確認された。これは、リスク許容度、忍耐力などの特徴が、知性と密接に関係しているのだと思われる。

 

 

  • 知性が高い人は意外と規則に従う:1,116組の双子を対象とした研究(R)では、子どもたちには、外在化問題行動(盗み、不正行為、身体的攻撃、規則破りなど)とIQのテストを行ったところ、IQが高い人ほど他人と協力し、社会のルールを守り、盗みや不正をする可能性が低かった。一方、IQの低い若年層は、他人を驚かせたり、嫌がらせをしたり、反社会的な行動をとる傾向が大きかった。ちなみに、反社会的な少年は、より社交的な同級生よりもIQが10ポイント低い傾向があった。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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