あなたの恋愛を破壊する「拒絶感受性」のレベルをチェックしてみようぜー
その昔、「トラブルで的確な判断ができない人は拒絶感受性が強い!」って話を書いたことがありました。
拒絶感受性ってのは、近年よく見かける研究テーマで、名前のとおり「他人に断られるかもしれない……」「他人に嫌がられるかもしれない……」と思いがちな特性を意味しております。
だれでも他人から排除されるのは嫌なものですが、拒絶感受性が高い人は、実際には拒絶されなくても「拒絶されそうだな」と勝手に思ったり、相手がたまたま話を聞いてなかっただけでも「これは嫌がられているな…」と判断したりと、反応が過剰になりがちなんですよね。
このような状態が続けば、当然ながら、不安、孤独、嫉妬、恥、罪悪感など、複数のネガティブな感情がわき上がり、人生が辛いものになっちゃうのは間違いないところ。そのため、近年は、メンタルヘルスを悪化させる最大要因のひとつだと言う先生もいたりするんすよ。
で、新しく出たメタ分析(R)も拒絶感受性に関する内容で、ここでは「拒絶感受性は恋愛関係にどのような影響を与えるか?」ってポイントを中心に調べております。
具体的には、60の先行研究をまとめたもので、参加者の総数は16,955人。みなの平均年齢は24歳で、拒絶感受性が高い人は、どのような恋愛を送ることが多いのかをチェックしたんですね。その結果がどうだったかと言いますと、
- 拒絶感受性が高い人ほど、恋愛の満足度、関係の親密さ、性行為への関与などがめっちゃ低かった。
- さらに、拒絶感受性が高い人は、パートナーから暴力を受けたり、その他の人間関係のトラブルの高さとも関係していた。
って感じだったそうな。やっぱ拒絶を恐れすぎると人生が不安でいっぱいになるし、相手への猜疑心も高まっちゃうしで、良いことにならないのは当たり前かもしれません。
でもって、拒絶感受性が高い人は、人間関係がうまくいかないせいで、「私は他人から拒絶される人間なのだ!」って気分が悪化。これがさらなる対人関係の悪化を呼び込み、さらに人生がつらいことになってしまうらしい。んー、これは辛いですね。
では、拒絶反応が強い人はどうすればいいのかってのが気になりますが、なにごともまずはセルフチェックを行うのが一番。拒絶感受性をチェックするテストはいくつかありますけど、ここでは「拒絶感受性が高い人によくある行動」を並べておきますので、以下の文章に自分が当てはまるかどうかを確認してみていただければ幸いです。
- 自分が他人に与える影響がついつい心配になる。
- 思ったような反応が得られないと、ソーシャルメディアへの投稿を削除してしまう。
- 自分は、たいていの場合は好かれないと感じる。
- ソーシャルメディアに投稿する前に不安を感じる。
- 常に批判を予想してしまう。
- 自分がどう思われているかいつも気になる。
- 友達リクエストを送るなど、オンラインで他人と連絡を取るのに抵抗がある。
- ソーシャルメディアを更新しても、誰からもコメントされないと、がっかりする。
- ソーシャルメディアの投稿への反応を頻繁にチェックする。
- 他人が本当の私を知ったら、嫌われてしまうかもしれないと心配になる。
- 私の人間としての価値は、他人からの評価に大きく左右される。
- ソーシャルメディアを更新するとき、他の人がコメントしてくれることを期待する。
- 自分の言動を批判されるのが心配だ。
- 他人は私のことを理解していないと感じる。
- 自分の名前や素性を明かさずに、 匿名でソーシャルメディアに投稿することを好む。
- ソーシャルメディアへの投稿に肯定的な反応がないと不安になる。
- 友人に大きなお願いをするのが苦手。
- 友人の物を借りれないか頼むのが苦手。
- 会社や授業のあとに誰かを飲みに誘えない。
- 友人を怒らせた後で、再び相手に話しかけるのが苦手だ。
でもって、「自分は拒絶感受性が高い人間だ!」ってのに気づいたら、以下のポイントを掘り下げてみてください。
- 自分を受け入れられたい!評価されたい!という安心感を最も必要とするのは、どのような場面だろうか?
- 相手に拒絶されたと感じるときには、相手のどのような要素(ボディランゲージ、話し方、話の内容、行動など)に最も反応しているのだろうか?
- 私は、「他人から拒絶された」と感じたらどう反応しているだろうか? その反応によって、さらに相手からの拒絶が怖くなっていないだろうか?
って感じで、自分の拒絶に対する反応を掘り下げていくと、少しずつ自分なりの対策が見つかるかと思います。どうぞよしなに−。