現代の労働者には6つのタイプがあるから、自分がどれに当てはまるかを知っておくとよさそうよー、という話
https://yuchrszk.blogspot.com/2022/04/blog-post_18.html?m=0
ベイン・アンド・カンパニーさん(経営コンサルタント会社)の定期報告(R)を読んでたら、
- 労働者のタイプは6つあるよー
って報告が出てておもしろかったんでメモ。なんでも、米国、ドイツ、フランス、イタリア、日本などから2万人の労働者を対象に調査を行って、あらゆる職種の人たちの性格や働き方を分類してみたら、6つのパターンが見えてきたんだそうな。
この労働者タイプがどんなものかといいますと、
- オペレーター
- ギバー
- 職人
- 探検家
- パイオニア
- 努力家
って感じにになってたりします。これだけだとワケがわからんので、さらに細かく説明をくわえると以下のようになります。
- オペレーター:仕事を目的達成のための手段と考え、特に地位や裁量権にはこだわらない。安定と予測可能性を好む傾向があり、チームワークを重視する。
- ギバー:他人の生活が改善するような仕事に意味を見いだし、教師や医療などの職業に引きつけられることが多い。チームワークを大切にする一方、慎重な性格で、計画を立てるのが好きなタイプ。
- 職人:自分のモチベーションが上がるような仕事を求め、スキルアップに意欲を燃やす。一般的に、自分の仕事を自由にコントロールすることにこだわり、仕事上の人間関係はあまり重視しない。
- 探検家:自由と経験を重視し、多様性と興奮をもたらすキャリアを探すことが多い。通常、仕事のなかでアイデンティティを構築しようとはせず、成功するために必要なレベルのスキルだけを開発するのを目的にしつつ仕事により組む。
- パイオニア:「世の中はこうあるべきだ」という強い考えがあり、その変化を起こすために仕事をするタイプ。リスクを取るケースが多く、自分の仕事に強いこだわりを持ち、ビジョンを達成するためなら自己犠牲をいとわない。
- 努力家:自分の力で何かを成し遂げようとし、地位や報酬の獲得に対してモチベーションが上がる。また、計画的に行動する傾向があり、成功のために確実度が高い道を選ぶことが多い。他のタイプに比べ、同僚とより競争することが多い。
こうして見ると、わたしは職人タイプに当てはまりそうな感じではありますね。でもって、この調査によると、6つのタイプには偏りがありまして、
- 基本的にはオペレーターの割合が一番多いが、仕事によって比率に違いが出る
- たとえば、介護職やサービス業には当然ながらギバーが多いし、手仕事系には職人が多い
- 当人の労働タイプに影響をおよぼすのが年齢と経済レベルで、高学歴で高収入の人ほど、仕事の裁量権、地位、将来に大きな価値を置くことが多く、その結果としてパイオニアや努力家の比率が高く、オペレーターの比率は低くなる
などといった感じになっておりました。とりえず、「自分のタイプってどんな感じだろう?」と考えつつ、自分の優先順位に適した働き方を調整してみるのもアリかもしれんですな。
ちなみに、このレポートは他にもいろんな観点を提示してまして、以下のポイントも勉強になりました。
- 現代では「良い仕事」の考え方は多様化しまくっており、いまや「誰もが目指すキャリア」などは存在しない。そのため、平均的な労働者というイメージも存在しなくなった
- オートメーション化が進んだおかげで、いよいよ人間的な要素が重要になっている。すなわち、問題解決、人とのつながり、創造性などである
- テクノロジーの変化は、会社の境界をあいまいにしている。リモートワークやギグワークは増加傾向にあるが、これらは会社の結束を脅かすものであり、変化を管理するリーダーにとって重要な意味を持っている
- 若い世代はますます変化の波に圧倒されている。特に先進国の若者ほど心理的な緊張が高まっており、それが仕事にも波及している
ということで、変化が大きくなるほど若い層は対応に追われ続け、いよいよ緊張レベルが高まりつつあるらしい。んー、これについては「科学的な適職」を読んでいただければ……ぐらいしか言えることもないですけど、どんどん数値化できないスキルが重要になっていくのは間違いないんでしょうなぁ……。