年収が高い人たちが持つ3つの性格とは?
例によって調べものをしていたら、「年収が多い人の特徴」に関するデータがいくつかまとまったので、以下にメモっておきます。以下の特徴を持っているからといって、必ずしも高収入になれるわけじゃないですが、金持ちになりたい方は気にしておいてもいいかもしれません。
人生の目的がある人は年収が上がる!
カールトン大学などの研究(R)では、7,108人の男女を集めて、まずは以下の3つの文章にどこまで共感できるかどうかを答えてもらったそうな。
1「目的のない人生を送る人もいるが、私はそうではない」
2「私はその日その日を生きており、未来のことを本気で考えない」
3「時々、人生でなすべきことはすべてやり終えたと感じる」
当然ながら、1の文章に共感した人は「人生に対する目的の感覚がある!」と判断され、2と3に共感した人は「人生に対する目的の感覚が低い!」と判断されるわけです。
そのうえで、みんなのパーソナリティや人生の満足度、年収、資産など調べてみたら、
- 人生に対する目的の感覚が大きい人ほど年収が高く、資産の量も多かった。この傾向は、パーソナリティや人生の満足度、教育レベルなどの変数を調整しても確認された。
- さらに10年後に再調査を行ったところ、やはり人生の目的の感覚が大きかった被験者ほど年収と資産の量がアップしていた。
- 人生の目的感による年収のメリットは、35歳より上の人よりも、20-35歳までの若者に強く確認された。
って結果だったらしい。データによれば、「人生の目的の感覚」が標準偏差でひとつ増えると、9年間で資産に$20,857の差が出たそうで、なかなかの違いではありますね。おそらく、人生の目的感がある人は、長期的なゴールを成し遂げるモチベーションも高いんでしょうなぁ。
ってことで、年収を上げたい人は、人生の強い目的を持つように意識してみると吉。
向社会的な人は年収が上がる!
モントリオール大学などの研究(R)では、5~6歳の子ども2,850人をチェック。みんなの「他人への接し方」や「授業への取り組み方」などを調べた上で、30年後にまた全被験者を集め、それぞれの収入と比較したら、こんな結果が出たらしい。
- 6歳の時点で向社会的(他人を手伝ったり優しくすること)な行動が多かった子どもほど、成人してから年収が高い傾向があった(ただしこの傾向は男性のみに確認され、女性には現れなかった)
- プロソーシャルな行動が多い群と少ない群を比較すると、年収の差は平均で77,000ドルに達した
- 一方で、成人後の年収の低下と最も強く相関していたのは「幼児期の不注意さ」だった。この結果は、IQや家庭の環境で調整しても変わらなかった。
- 男児に限って言えば、身体的に攻撃的であったり、他人を責めたりした人は、30歳代での年収が低くなったた。
というわけで、傷ついた仲間をすぐに助けたり、他人へ同情できるような子どもは、大人になってからの年収が高かったみたい。まぁ社会性がないと、成人してから社会でうまくやっていけないでしょうから、この結果は当然かもしれませんが。
頑固で反抗的な人は年収が上がる!
ルクセンブルク大学などの研究(R)では、12歳の子どもを745人を52歳になるまで定期的に調査。全員の知性や経済状況、家族構成、第三者からの性格評価などを調べた上で、成人になってからの状況と比べたら、以下のような結果になりました。
- 12歳の時点で周囲から「頑固だ」や「反抗的だ」「ルールを守らない」と周囲から判断された者ほど、52歳になってから高収入だった。
子どものころに「自分の意志を曲げない!」や「校則なんて知らない!好きなようにやる!」といった振る舞いを見せた者ほど、大人になってから年収が高かったわけですな。
研究チームいわく、
『頑固さ』や『反抗的な特性』が高収入と結びつくのは、これらの性格が昇給や昇進の交渉に役立つからだろう。また、ビッグファイブとの関連で言えば、『協調性の低さ』も年収の高さと相関が見られている。
また別の説明としては、世の中のルールを守らない者は、自分の興味に従って忠実に行動する傾向があるからかもしれない。
とのこと。ルールにこだわらない人は、それだけ自由に行動できるし、自信を持って賃上げ交渉をするため、最終的な年収が上がるかもしれないよーって話ですね。これも納得ですなぁ。
ということで、すべてをまとめると、人生の目的を頑固に貫くためにはルール破りも辞さず、それでいて他人にはつねに優しくふるまえる人は、年収が上がるかもしれないって結論ですね。こうして見ると、ジャンプの主人公みたいなキャラですなぁ。