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幸福になる一番のカギは感情を安定させること


ちょっと前に「『人は変われる!』と信じたほうが健康も頭も良くなる」って話を書きましたけど、実際のところ「どれぐらい性格は幸福に影響があるのか?」と思って見つけたのが、2013年のワーウィック大学の研究(1)。


この論文によると、これまでの心理学では「人の性格は30歳までに決まって、それ以降は変えられない」って説が主流だったのが、ここ10年ぐらいで「やっぱ30歳以降でも変われるかも」って話になってきたらしい。


で、この論文では8,625人分の心理テストをチェックして、以前に「『外向的な人ほど幸せ』は本当か?」でも紹介した「5つの性格診断」(心理学的にもっとも正しいと言われる性格テスト)の変化について調べたんですね。


その結果わかったのが、


    1. 小さな性格の変化だけでも幸福度は大きくアップする。その効果は、お金を稼いだり、結婚したり、良い仕事をゲットするよりも大きい。具体的には、性格が幸福に与える影響は35%。対して収入と仕事は4%ずつ、結婚は1〜4%の影響しかない。
    2. もっとも幸せにとって大事なのは、感情が安定していることで、次に他人への優しさ、社交性が続く。
    3. 人の性格は2年で変えることができる


    といったことらしい。とにかく人間の性格は幸福を左右する最重要ポイントで、なかでも不安や緊張に動じない心を鍛えるのがキモみたい。


    この論文には「性格を変える方法」までは載ってないんですが、感情の安定ってことでいえば、やっぱ瞑想が一番お手軽で効果的な方法なんだろうな~と思った次第です。


    photo credit: m-c via photopin cc
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    1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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