RPGで英語リスニング力を鍛えるアプリ「トイクルヒーロー」が意外と楽しい
RPG形式で英語のリスニング力を鍛えるアプリがあると聞いて、期待せずに「トイクルヒーロー」をダウンロードしてみたら、これが意外な良アプリでした。
平凡なサラリーマンが、気づいたら異世界にワープ!勇者として世界を救うことに!みたいな話で、バリバリに「ドラクエ1」風味なグラフィックが郷愁を誘います。
王座の裏側にカギが置いてある「ドラクエ1」オマージュ演出。少しストーリーから外れたエリアに行くと、急にモンスターが強くなって瞬殺されてしまうゲームバランスもふくめて、ファミコン初期のRPGっぽさがたまりません。
戦闘はシンプルで、リスニング問題に正解すると、モンスターにダメージを与えられる仕組み。アイテムや呪文のコマンドはなくて、HPがなくなると自動的に回復アイテムを使うようになっております。
感心したのが、各モンスターごとに特定の「語源」が割り当てられているところ。「con(一緒に)+gress(進む)=congress」のように、戦闘ごとに単語の成り立ちを教えてくれるんですね。「語源とイラストで一気に覚える英単語」なんて本も流行りましたが、語源学習は定番の単語トレーニング法ですからね。とても面白いアイデアだと思います。
また、ちゃんとボス戦もありまして、こちらは「RとL」の聞き分けのような、日本人が苦手な音を中心に鍛える感じになっております。
小ネタも利いていて、町中の人が急にマーケティング用語の基礎を説明し始めたりして、ビジネス英語のトリビアも学べるという(笑)。
ワールドマップは「ドラクエ1」よりちょい広いぐらい。思ったよりボリュームがありますね。
そんなわけで、意外にも良質な英語アプリだった「トイクルヒーロー」のご紹介でした。正直、学習効率は普通のリスニング教材のほうが上でしょうが、楽しんで続けられる点ではかなりよく作られた良いツールかと思います。