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勉強の効率を挙げるには「人に教えるつもりで学ぶ」こと

Th 2048

テストのために勉強するよりも、人に教えるために勉強したほうが頭に残りやすいよ!」って研究(1)が面白いのでメモ。




これはワシントン大学の実験でして、学生たちを以下の2グループにわけたんですな。

 

  1. この後にテストがあると思って勉強する
  2. この後に他の学生に教えると思って勉強する


で、両グループに同じテストを受けさせたところ、「他の学生に教えなきゃ!」と思いながら勉強したほうが内容を正確に思い出せる確率が高く特に重要な情報ほど記憶に残っていたらしい。単純な心の持ちようで、かなり学習効果は違ってくるもんなんですねぇ。

 

 

研究者いわく、

 

簡単な指示で、学生の心の持ちようは簡単にポジティブな方向に変わり、勉強にかなりの影響を与える。

 

人に何かを教えなければならないとき、私たちは自然と要点を探し、それらをまとまった情報にまとめ直そうとする。

この実験からわかるように、「人に教えなきゃならない」と思うことで、学生たちも効果的な学習法を取るようになったわけだ。


とのこと。「人に教える」と思うことで、自然とベストな学習法を選ぶようになるってわけですね。このあたりは、以前に紹介した「蛍光ペンやゴロ合わせの暗記法は時間のムダ!」の、勉強のポイントは能動的に取り組めるかどうだって話にもつながってきますな。

 

 

確かに、わたしもこのブログを初めてから、英単語や論文の内容は頭に残りやすくなったように思います。以前は漫然とネットを読んでわかった気になってただけだもんなぁ。

 

 

credit: Colin Leroy via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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