体重が増えるほど脳の機能が低下していっちゃうらしいぞ
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/01/blog-post_3.html?m=0
太ると頭が悪くなる?
「肥満は脳に悪い!」ってデータ(1)が興味深かったんでメモ。これはアリゾナ大学の論文で、イギリスに住む21,500人の健康データ15年分を使ったもの。2〜4年ごとに全員のBMIと認知レベルを調べて、「太ると頭が悪くなるの?」って問題について調べたんですね。
BMIが増えると認知機能は下がる
そこで何がわかったかと言いますと、- BMIが4.34ポイント上がるごとに、認知機能が2.22カ月ほど低下
- CRPの数値が約2ポイント上がるごとに、認知機能が1.85年ほど低下
みたいな感じ。体重の増加と脳のパフォーマンス低下には相関がみられたんだ、と。まぁBMIが4ポイント上昇ってのは相当太らなきゃ無理な数値ですけども。
炎症が脳の働きを低下させる
いっぽうで、CRPが2ポイント上がるだけで認知機能が1.85年分下がるってのは、ちょっと怖い結果ですな。2ポイントってのはそれなりの炎症レベルなので、そこまで心配しなくてもいいかもですが。ちなみに、CRPはC反応性タンパクの略で、全身の炎症レベルを示すサインとして使われております。感染症なんかにかかると一気にはね上がる数値で、健康診断なんかでも調べるはず。
ダイエットは体にも脳にもいい
研究者いわく、BMIが高くなるほど、炎症のレベルもあがる。これまでの研究でも、炎症(特に脳の炎症)は、脳の機能と認知にダメージを与えることがわかっていた。これらの数字は小さなものだが、加齢と同時にこの現象が起きるため、臨床的には十分に意味がある。
とのこと。これまでも「BMIが高いと脳の機能が落ちるよねー」ってデータはあったんですが、今回の研究は、
- 太る
- 脳が炎症を起こす
- 脳の機能が下がる!
ってメカニズムを示した点がポイントですね。やっぱり炎症は怖い!
体重が増え始めると、次の4年間で体内のCRPが急上昇する。(中略)CRPが増えると、続く数年で認知機能の変化が起きる。BMIの変化により全身の炎症が起こり、認知機能の低下が予測できるのだ。体重を減らすのは、体にも脳にもいい。
ってことなんで、脳の働きをシャープに保つためにも炎症対策は必須。体脂肪を低く抑えるのは当然として、総合的に炎症を鎮めるようにしといたほうがいいでしょうねー。