英語が上手くなるためにもっとも必要な性格とは?
外国語が身につきやすい性格とは?
前にも書いたとおり私は英会話がからっきしダメなんで、そろそろマジメに練習しなきゃなーとか思ってるわけです。
ということで、なんとなく「第二言語習得論」の文献を見てたりしたところ、「外国語が身につきやすい性格があるよ!」って研究(1)がおもしろかったんでメモしときます。
ビッグファイブと外国語の習熟度
これはラドバウド大学の調査で、よその国からオランダに移住してきた11〜13才の子供たちを対象にしたもの。全員のビッグファイブを調べたうえで、それぞれのコミュニーケーション能力とくらべたんだそうな。ビッグファイブってなに? という方は、「3分で自分の性格を正しく理解するショートビッグファイブ検査」をご覧ください。
で、どんな結果が出たかというと、
- 開放性が高いほど外国語が身につきやすい!
って感じです。要するに、英語の上達にもっとも必要なのは好奇心ってことですな。
好奇心が英語学習のモチベーションを高める
外国語の学習に好奇心が必要な理由はいろいろですが、
- そもそも好奇心が高い人は知性と柔軟性も高い
- 他国の文化に興味を持ちやすいので、学習のモチベーションが高い
- 好奇心が高い人は、異文化に対して批判的な視点が少ない
といったあたりが大きな原因かと思われます。好奇心が外国語の吸収率を高める触媒になってるわけっすね。
ちなみに、開放性の次に大事なのは誠実性で、続いて協調性>外向性>神経症傾向の順番。意外と外向性が低いのが驚きですが、社交的な人は積極的に会話に参加するいっぽうで細かい面に気を配らないので、長い目でみると内向的な人のほうが語学力は発達しやすいんだそうな。なるほどねぇ。
好奇心を高めるには?
こうなると、「好奇心を高めるにはどうすればいいの?」ってあたりが気になりますが、もっとも簡単なのは「とにかくいろんな知識を増やす」ってことです。1994年の古典的な研究(2)でも、知識が増えるほど好奇心が増す現象が確認されてるんですよ。
それもそのはずで、たいていの人は何の知識もない対象には好奇心を持てませんからねぇ。ところが、少しでも知識が頭に入ると、急にそれ以上の情報を知りたくなっちゃうもんなんですな。
もちろん好奇心が高いから知識が増えるって側面もありますが、逆もまたしかり。まずは「面白そうだけど不完全な情報」を頭に入れてみると、好奇心がアップするものと思われます。どうぞよしなに。