趣味に取り組むと仕事がはかどる!しかし、間違った趣味を選ぶと仕事の成果が下がる!みたいな研究
人生において、「趣味は大事!」ってポイントに異を唱える人は少ないかと思います。「仕事ばかりで遊ばない、ジャックは今に気が狂う」なんてフレーズもあるとおり、働いてばっかじゃメンタルを病みますもんね。
で、最近のデータ(R)も趣味にまつわる調査でして、「趣味は大事!それどころか趣味のおかげで仕事もはかどる!」みたいな結論になってていい感じでした。
これはシェフィールド大学の研究で、趣味に命を欠けてる129人の男女を集めたものです。各自の趣味の内容はクライミングとかお笑いとか様々で、具体的に以下のポイントを調べたそうな。
- みんなが普段どれぐらいを趣味に費やしているのか?(7ヶ月にわたって趣味の時間を記録してもらったらしい)
- 趣味にどれぐらい真剣に取り組んでいるか?(「定期的に趣味のためにトレーニングをしていますか?」みたいな質問で調べたらしい)
- 仕事に対して自己効力感があるか?(仕事でトラブルに出くわしても「まぁなんとかなるだろう」と思える能力)
- 仕事のパフォーマンスはどうか?
要するに、趣味と仕事のパフォーマンスが連動しているかどうかを調べたわけですね。
でもって、すべてのデータをまとめたところ、結果はこんな感じになりました。
- いつもより趣味に時間を使ったあとは、仕事のパフォーマンスが増加する!
ということで、何か大事な趣味をお持ちの方には、非常に良い話じゃないでしょうか。
ただし、ここにはいくつかの注意点もありまして、
- その趣味が仕事の内容と離れていないと、仕事のパフォーマンスは上がらない
- もし趣味が仕事の内容に近いものだった場合は、趣味を気楽にやらないと仕事のパフォーマンスは上がらない
- 趣味の内容が仕事に近く、さらにその趣味へ真面目に取り組んでいた場合は、逆に仕事のパフォーマンスは低下する
だったそうです。
たとえば私のケースだと、仕事が「ライター」で趣味が「読書」なんで両者の距離はかなり近いうえに、本を読むときは「これって仕事に使えるのでは?」みたいに下心も全開なんで、今回の結果からすればかなり作業のパフォーマンスを下げてることになりますな。トホホ……。
これらの現象につきましては、
- 仕事とは離れた趣味をする
- リフレッシュされて脳のリソースが回復する
- 仕事のパフォーマンスが上がる!
ってのが趣味のいいところなのに、
- 仕事と似たような趣味をする
- 趣味にリソースが費やされ、仕事に使う分のリソースが減る
- 仕事のパフォーマンスが下がる!
みたいな流れになっております。まぁ個人的にも薄々とは気づいてたことなんですけど、研究で明らかにされるとヘコむわけです(笑)
研究チームいわく、
ロッククライミングが好きな科学者のことを考えてみよう。クライミングはあまりにも彼の日常の仕事とはかけ離れているため、仕事のプレッシャーからも自分を切り離すことが可能となる。
ということでして、ぜひ仕事とはまったく異なる趣味に時間を費やしていただけるといいのではないかと。私のケースで言いますと、
- 読書はもっと気楽に取り組む
- もうひとつの趣味である運動にはもっと真剣に取り組む
みたいな方向性になるのかもっすね。