集中力アップアプリ「Coffitivity」の正しい使い方とは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/05/coffitivity.html?m=0
「Coffitivity」って有名なアプリがありまして。
作業中にカフェの環境音を流して集中力を高めるためのツールでして、わりとライフハック系の方々から絶賛されてる感じ。
ただ、個人的に気になるのが、「BGMはあなたの作業に悪影響しかもたらさない」でも書いたとおり、どんなBGMや環境音も集中力を妨げる効果しかないって結果が、結構いろんな研究で出てるんですよね。
というわけで調べてみると、「Coffitivity」のネタ元になったのは2012年の研究らしい。イリノイ大学が騒音と脳の関係について調べた論文なんですが、実際に読んでみると、これって実はノイズで創造性が上がるかどうかを調べた実験で、別に集中力アップとは関係ないんですな。
なんでも、創造性がもっとも高くなったのが70デシベルのノイズ(カフェやテレビの音ぐらい)で、85デシベル(ジューサーの音ぐらい)を超すと、人間の耳には騒音として認識されるんだ、と。研究者いわく、「無音だと集中力が高まりすぎて、逆に枠にハマった思考におちいってしまう」んだとか。
そんなわけで、「Coffitivity」を上手く使うならば、
- 集中力が必要なタスクのときには流さない
- 問題解決が必要なタスクのときに流す
のが大事なのかもしれません。例えば、英単語の暗記なんかは無音のほうがよくて、数学を解くときは「Coffitivity」が効くって感じですかね。いやー、スッキリした。