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20のギネス記録を持つ男が明かす、超人になるための瞑想法


オランダに、ギネス記録を20個も持っているウィム・ホフさんという方がいらっしゃいます。



この方、とにかく暑さや寒さに強いことで有名で、人呼んで「アイスマン」。


 氷漬けの状態で1時間13分も耐え抜いたり、


大雪原の氷柱に何時間も座ったり、


水なしで40度の砂漠を200キロも走ったりして、数々のギネス記録を塗り替えてきたそうな。


彼はワークショップも開いてまして、生徒たちと裸でキリマンジャロに登ったりしてるらしい。いやー、これはやりたくない。


あまりの凄さにオランダのラットバウト大学が研究を行ったんですが、それによると、彼は瞑想トレーニングのおかげで免疫と体温を自由にコントロールできることがわかったんだそうな。


で、そのトレーニングの内容をざっと紹介しますと、


  1. ウォームアップ:リラックス状態で座り、みぞおちのふくらみを意識しつつ深呼吸。息を吸ったら数秒ほど止めて、ゆっくりと吐き出すのがコツ。これを15回行う。
  2. 30パワーブレス:風船をふくらまるイメージを浮かべつつ、素早く鼻から息を吸い、口から息を吐く。息を吸うときは腹を思い切りふくらませ、息を吐く時はギューッと腹をへこませる。目を閉じた状態で、この呼吸法を30回続ける。軽く意識がもうろうとし始め、体がうずくような感覚が出てくればOK。
  3. ボディスキャン:再び30パワーブレスを行い、同時に全身の感覚に意識を向けていく。頭のてっぺん→おでこ→右目→左目といったように、体のパーツごとに意識を集中させて、いま自分がどんな感覚を持っているかを掘り下げていく。人によっては、この時点で幻覚を見るケースもあるそうな。
  4. 超ロングブレス:30パワーブレスとボディスキャンを30回行ったら、できるだけ長い深呼吸を行う。肺が苦しくなるまで、つねに息を限界まで吐ききるのがポイントとのこと。


といった感じ。30パワーブレスはシステマ(ロシアの格闘技)の「平常心を保つための」呼吸法に似ているし、ボディスキャンはiPhoneアプリ「寝たまんまヨガ」でもおなじみのテクニック。わざと過呼吸を起こすので、続ければ幻覚を見ることもあるのかも。


全体的には定番の呼吸法を混ぜた感じだし、確かに瞑想には免疫系を強化する働きがあるらしいので、ホフさんのトレーニングもあながちデタラメではないんでしょう。ただ、これで氷漬けに耐えられるようになるかというと謎。やっぱ遺伝の要素も大きそうな気はしますねぇ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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