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フェイスブックを正しく使うために役立つ7つの研究

Facebook


自分ではフェイスブックをやらないくせに、フェイスブックと幸福度の関係については興味がありましてね。




いろいろと関連する研究を調べていたら、そこそこの数になりましたので、ここにドカッとまとめておきます。


フェイスブックを使うほど幸福感は下がる

研究者が1日5回のメッセージを被験者に送りつづけたところ、2週間後にはみんな人生の満足度が下がっていたそうな。また、1日に多くの時間をフェイスブックに費やす人は、次にアクセスした際の幸福感が減っていたとか。


研究者いわく、

フェイスブックは、社会とつながりたい人間の基本欲求を満たす貴重な手段のように見える。しかし、この研究は、フェイスブックが本当は幸福感を損なっている可能性を示唆する。


とのこと。

参照:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23967061


フェイスブックは自己卑下を強くする

フェイスブックは隣の芝生を青く見せる効果を強いので、「世間の人は自分よりも幸せなんだ…」とつい思いがちに。通常はフェイスブックには幸せな姿しか投稿しないので、考えてみれば当然の話なんですけども、人間は無意識に他人との比較を行い続けるので、わかっていても自己卑下の気持ちが強くなっていくらしい。

 参照:http://online.liebertpub.com/doi/abs/10.1089/cyber.2011.0324


プロフィールに好きなテレビや音楽を大量に並べる人ほど社会不安が大きい

こちらはフェイスブックのプロフィールと性格特性を調べた研究で、好きな映画やテレビ番組、音楽などを大量に登録している人ほど、コミュニケーションの場面で否定的な評価を受けたり、恥をかいたりすることを恐れる傾向が強かった、と。これは、なんかわかるなぁ。

参照:http://spp.sagepub.com/content/3/6/706


フェイスブックの印象と直に会ったときの印象は同じ

フェイスブックユーザーの印象について調べた研究で、フェイスブックの投稿から受ける印象と、その人に直に会ったときの印象はほぼ同じらしい。つまり、普段から「いいね!」をつけることが多い人には、実際に対面しても良い印象を抱く可能性が高いみたいですね。

参照:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20161314


フェイスブックの害を減らすには、「いいね!」目当ての投稿を止める

これはわかりやすい話ですが、「いいね!」を狙って投稿するほど、そのユーザーの自尊心はダメージを受ける傾向が強かったらしい。あくまで何も期待せずに投稿をするのがいいんでしょうね。って、これはブログでも同じような気がしますな(笑)

参照:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23850160


フェイスブックの害を減らすには、受け身の利用を止める

幸福感を下げずにフェイスブックを使うなら、他人の投稿を読むだけのような受け身な使い方を避けて、積極的に「いいね!」をつけたりコメントをするといいそうな。

参照: http://dl.acm.org/citation.cfm?doid=1753326.1753613


ただし、あまりに積極的にフェイスブックを使うと「ナルシスト野郎」と思われる(笑)

こちらもフェイスブックユーザーの印象について調べた研究で、他人の投稿にガンガン「いいね!」をつけたりする人ほど、「ナルシストっぽい」と見られる確率が高かったらしい。まぁそうでしょうな。

参照:http://psp.sagepub.com/content/34/10/1303


まとめ

どうも近年の研究では「フェイスブックは人を不幸にする!」って論調が優勢みたい。ただ、ちょい前だと「フェイスブックは社会的な信頼や社会貢献の精神を高める」と言ってる研究もあったので、まだ完全に決着はついてない感じなので、いまのところ「ご利用は計画的に」としか言えないですかねー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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