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孤独の健康リスクは運動不足や不健康な食事と同じぐらいかも

 

孤独はタバコと同じぐらい体に悪い!」って話がありましたが、今度は「孤独は運動不足や不健康な食事と同じぐらい体に悪い!」ってデータが出ておりました(1)。

 

 

これはノースカロライナ大学の研究で、アメリカの国民健康データを使ったもの。全員の社交レベル(友だちの多さとか社会との関わりの深さとか)をチェックしたうえで、

 

  • 血圧
  • BMIとウエストサイズ
  • 体内の炎症レベル

 

といった死亡リスクを高める数値と比べたんですね。



その結果は、

 

  • 社会との関わりが多い人(ボランティアに参加したりとか)ほど腹まわりの脂肪が少ない
  • 青年期に孤独な人は、運動不足な人と同じぐらい体内で炎症が起きている
  • 年を取って孤独な人は、不健康な食事をしている人と同じぐらい血圧がヤバい

 

みたいな感じ。うーん、わたしは学生時代に友だちがいなかったんですが、やっぱり体内で炎症が起きてたんでしょうか。そういえば、あの頃はやたら病気がちでしたが(笑)

 

 

ちなみに、年齢によって社交のポイントは変わっていくそうで、

 

  • 若いころは友だちが多ければ多いほど良い
  • 中年からは友だちの量よりも質のほうが大事

 

といった傾向が強いとのこと。オッサンになってからたくさん友だちを作っても、健康には影響しないわけですな。

 

 

研究者いわく、

 

今回の発見は、社会的な関係性が、人生を通して生理学的な影響をあたえることを示している。(中略)とくに若者や若年成人は、コミュニケーションスキルを磨いて対人関係の幅を広げるべきだ。社会関係の広さは、健康的な食事や運動と同じぐらい大事なのだから。

 

とのこと。若者は友だちを作れ!って視点が強調されておりました。わたしはもうアラフォーなんで、狭く深い付き合いのほうにシフトしたほうがよさげ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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