ヒトの性格は半分が遺伝で決まっちゃうんだから、欠点を治すよりも活かすことを考えた方が得
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幸福研究の世界では、以前から「幸せの半分は遺伝で決まる!」と言われてるんですが、具体的にどれぐらいのレベルなのかなーと思ってネタ元の論文(1)を読んでみました。
性格の50%は遺伝で決まってしまう
これは2003年の研究で、過去の実験データをまとめたレビュー論文になっております。具体的には、性格のビッグファイブと遺伝の関係を調べたんですな。
ビッグファイブは、現在の心理学でもっとも正しいと言われる性格分類。くわしくは「5分で自分の正しい性格を把握する『簡易版ビッグファイブテスト』」などをご参照くださいませ。
その結果をざっくり並べると、
- 開放性=45%が遺伝
- 誠実性=38%が遺伝
- 外向性=49%が遺伝
- 調和性=35%が遺伝
- 神経症傾向=41%が遺伝
みたいな感じ。ほかのデータでも似たような数字が出てまして、だいたい性格の50%前後が遺伝で決まると言えそう。近ごろの心理学では「誠実性こそが成功の秘密!」って見解が主流なんですが、38%が遺伝ってのはちょっと切ない感じもしますねぇ。
職業の好みも遺伝に左右される
ほかにも政治的な態度にも遺伝は影響するようで、
- 保守的な傾向=45〜60%が遺伝
- 右翼的な傾向=50〜64%が遺伝
って感じだそうな。保守的な人はネガティブな要素への反応が強いようなんで、そのあたりが遺伝するのかもですねー。
ちなみに、ほかに遺伝の影響が強かったのは、
- 職業の好き嫌い=36%
- 統合失調症=80%が遺伝
- うつ病=37%が遺伝
- 不安傾向=28%が遺伝
- アルコール中毒=60%が遺伝
といったところ。統合失調症とアルコール中毒の遺伝率がやたら高いですねぇ。
まとめ
そんなわけで、性格と遺伝の関係をざっくり見てみました。まぁ、そもそもヒトの性格は30才を過ぎるとほぼ変わらないって話もありますし、自分の気質と性格については悩むだけムダってことなんでしょう。いたずらに悩むよりも、自分の弱みのメリットを活かすのが大事という結論でございました。