プチ断食で「人生の質」が改善するまでは2週間かかるっぽい
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プチ断食の導入後はやっぱりツラい
「パレオダイエットの教科書」では、中上級者向けのテクとして「プチ断食」をオススメしております。「ある程度の絶食時間を作ってアンチエイジング!」みたいな話です。
私は3年ぐらいリーンゲインズを実践してますが、やはり最初のころは腹が減って苦労しました。慣れ親しんだ食習慣を激変させるわけですから、体が順応するまで時間がかかるのも当然。この精神的にツラい時期をいかにやりすごすかが、ポイントになってきます。
ラマダン中に参加者のメンタルはどう変わるか
ってことで非常に参考になるのが、ハノーバー医科大学の新しい研究(1)であります。ラマダン中の参加者を調べて、精神的なツラさがどう変わるかをチェックしたんですな。
前にも書いたとおり、ラマダンは1日19時間のプチ断食を1カ月ほど続ける儀式のこと。そのため、昔からプチ断食の効果を調べる方法として、よく採用されてきたんですよ。
今回の研究に参加したのは25名のムスリム男性。ラマダン中にどんな変化が起きるかを、プチ断食には参加しない25名のグループとくらべたんですな。
およそ2週間でプチ断食のツラさが改善!
全員のメンタルをチェックしたタイミングは4つで、
- T1=ラマダンの1週間前
- T2=ラマダンのど真ん中(15日目)
- T3=ラマダンの最終日
- T4=ラマダンから1週間後
みたいな感じ。では、結果をグラフで見てみましょう。
プチ断食に参加しなかったグループは、いずれもT2とT4が空いてますけど、これは特にデータを取らなかったからだそうです。ちょっと残念。
プチ断食のメンタル改善効果はプチ断食を止めても続く
で、 全体的な傾向を見てみますと、
- プチ断食を始めて2週間ぐらいは疲労度がアップする(ESSを使用)
- ただし1カ月で疲労感は元のレベルにもどり、その後は逆に前より元気になっていく
- プチ断食を始めて2週間でメンタルが改善し、その後も高止まりを続ける(ベック抑うつ尺度を使用)
ってのがポイントでしょうか。ちなみに、この研究では全員の体重や体脂肪率も計ったんですが、特に両グループで有意差はなかった模様。
まとめ
そんなわけで、この研究から得られる教訓は、
- プチ断食のツラさは2週間ぐらいで消えるっぽいから頑張って!
- ついでに2週間でメンタル改善のオマケもついてくるかもよ!
ってとこでしょう。まぁ2009年のデータ(2)だと「プチ断食のメンタル改善は遺伝の差も大きいよ!」って話なんで、あくまで一般論ではありますが。