風邪の予防には「ビタミンD」を使うのがベストっぽい
風邪の予防にビタミンDが効く?
風邪に効くサプリはあるのか?って問題は昔からあって、ここんとこは、かつて有力視されていたビタミンCの評価が下がるいっぽうで、最近は亜鉛トローチがいいかも?って感じになってきたり。
ってところで、今度は「ビタミンDがいいよ!」ってメタ分析(1)が出まして、これがかなり有力っぽいんですな。
当ブログをお読みの方はご存じのとおり、個人的にビタミンDはイチオシのサプリ。なんせビタミンD不足はタバコと同じぐらい体に悪いことがわかってまして、脳の働きにも大きな影響を持っております。
さらに近年ではビタミンDが「原因不明の痛みにも効く!」なんてメタ分析が出たりして、ますます重要性がアップ。もちろん普段から太陽の光をよく浴びてればサプリは不要ですが、私のような引きこもりライターには欠かせないビタミンであります。
健康な人でもビタミンDサプリで風邪を引きにくくなる
で、新しく出たのはロンドン大学のメタ分析。過去に行われたビタミンD3とD2サプリの実験から、質が高い25件を選んで11,321人分のデータをまとめた労作になっております。25件の論文はどれも実験デザインが良くて、信頼度としてはかなり高め。
そこで何がわかったかと言いますと、
- ビタミンDサプリは風邪の発症リスクを12%下げる
- サプリは毎日、または週1ペースで飲まないと効果は出ない(たまにまとめて飲んでも無意味)
- 血中のビタミンD濃度が低い(25nmol/L以下)人の場合、サプリで風邪の発症リスクは50%下がる
って感じ。ビタミンD不足の人じゃなくても、サプリでメリットが得られるわけですな。これはかなり強いデータじゃないかと。
どれだけのビタミンDを飲むべきか
ちなみに、この論文には1日の適正なビタミンD量は書いてないんですが、とりあえずイギリス政府の「冬場は1日10mcgのビタミンDを摂るべき!」を守ればいいかと。もし自分が十分な太陽光を浴びてない自覚があるなら、1日3,000IUぐらいを目指すといいかも。
もっとも、過去のメタ分析(2)などを見ますと、「ビタミンDの効果にはかなりの個人差があるかも…」って話も出てますんで、そのへんはご自分の体調とご相談ください。どうぞよしなに。