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楽しく脳を鍛える方法が2つ見つかったかもしれない件



ワーキングメモリ大事!って話を何度も書いてるわけです。


ワーキングメモリは脳の一時保管庫で、記憶を数秒の短い時間で溜めておくとこ。この機能が高い人ってのは、


みたいなメリットがありまして、とにかく人生をイージーモードに切り替える半たらきを持ってたりするんですな。


ワーキングメモリを鍛える方法については「ワーキングメモリの性能を上げる方法まとめ 2016年版 」なんて話を書いたことがありまして、運動だったり緑茶だったりサプリだったりといろんな技法が確認されております。


で、新たに出た論文(1)は、「新たにワーキングメモリを鍛える方法を見つけた(かも)よ!」って内容になってて有用でありました。


これはトロント大学の実験で、19〜35歳の男女41人が対象。どういう条件で参加者を集めたかというと、

  1. 英語だけを話せるミュージシャン
  2. 英語と第二外国語を話せるが、楽器はできない
  3. 英語を話せるだけで、楽器もできない

の3パターンです。つまり研究チームは、「音楽と外国語ってワーキングメモリに効くんじゃない?」と仮説を立てたわけですな。


実験では全員の脳をスキャンしつつ、3パターンの音声を聞いてもらったとのこと。

  1. 人間が立てる音(いびきとか会話とか)
  2. 環境音(風の音とか)
  3. 音楽(楽器がかなでるメロディとか)

そのうえで、全員に「どんな音が流れたか覚えてくださいねー」と「音が流れてくる方向を当ててくださいねー」という2つの指示を出したんだそうな。どちらも非常にワーキングメモリを酷使する作業であります。


それでどんな違いが出たかと言いますと、

  • ミュージシャンは音の種類を記憶する能力が他より高かった
  • ミュージシャンとバイリンガルは、音の方向を当てるタスクの成績が良かった
  • ミュージシャンとバイリンガルは、脳の学習と記憶をつかさどるエリアが活性化していた

ってことで、基本的にはミュージシャンとバイリンガルのどちらも、一般的な人より成績が良かったらしい。つまり、音楽と語学学習はワーキングメモリを高めるのではないか、と。


まぁ音楽と語学が脳にいいかも?って話は昔からあったんで、今回の結果にも非常に納得できるところです。ちなみにこの実験では7年以上の音楽と語学歴がある人を対象にしてますが、どれぐらいからワーキングメモリに効いてくるのかは謎。


いずれにせよ、デュアルNバック課題なんかよりは楽器や語学の方が楽しいんで、ワーキングメモリ向上にはこっちを選ぶのが良さそうな気がしますな。

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42才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。「最高の体調」と「パレオダイエットの教科書」って本が発売中です。