お茶を週に4回飲み続けると頭が良くなるかもだ!という研究の話
「緑茶っていろんなメリットがあるよねー」ってのは多くの研究で示されていて、とりあえず体にいいのは間違いないところ。カフェイン量も適度なので、コーヒーが苦手な方にもよろしいのではないかと思われます。
で、新しいデータ(R)は「お茶で頭が良くなるんじゃない?」って話になってました。
これはNUSの研究で、60歳以上の男女36人を集めて、2015年から2018年にかけて以下のポイントをチェックしております。
- 健康レベル
- ライフスタイル
- 幸福感
- 認知機能
- MRIによる脳検査
その上で全体を、
- 緑茶、ウーロン茶、紅茶を最低でも週に4回ずつ25年にわたって飲み続けているグループ
- 普段はお茶を全く飲まない人
の2グループに分けて、すべてのデータをまとめたんですね。そこでどんな結論が出たのかと言いますと、
- お茶を飲んでいる人は脳接続が良かった!
だったそうです。これがどういうことかと言いますと、
私たちの脳を道路に見立ててみよう。現在地から脳の特定のエリアに向かうための役割を果たすのが「道路」だ。
ここで道路が整然と整備されていれば、車両は通行人の行き来はより効率的になり、リソースを節約することができる。同じように、脳のエリアとエリアがより整備されていれば、情報処理もより効率的になる。
って感じです。つまり、普段からお茶をよく飲む人は、脳における情報のやりとりがスムーズだったことですね。
さらに研究チームいわく、
私たちが行なった先行研究でも、緑茶をよく飲む人は認知機能が高い傾向が示されていた。今回の研究では、定期的に緑茶を飲んでいる人が認知的なメリットを得ているのは、脳の連絡が改善するからだとわかった。これは脳機能の低下を防ぐのに役立つかもしれない。
とのこと。ここでいう先行研究ってのは、同じ研究チームが2017年に行なったもので、こちらでは、
- 毎日お茶を飲む人は、年を取ってから認知症にかかる確率が50%下がる!
みたいな結果が出てたりします。
もちろん、これはかなりサンプル数が少ない研究ですし、ちょっと気になるポイントとしては、
- その他の脳機能テストでは、ほとんど有意差が見られなかった!
って傾向も出てたりします。お茶で違いが出たのはあくまで脳接続だけで、それ以外の能力(記憶力とかワーキングメモリとか)には差がなかったんだそうな。
その点で「緑茶で頭が良くなるぞ!」とまでは言えないんですけど、まぁお茶が体に良いのは間違いないところですんで、「ついでに脳機能が改善すればいいなぁ」ぐらいの気持ちで常飲しとくといいんじゃないでしょうか。どうぞよしなに。