1日4時間の睡眠でも元気ハツラツな「ショートスリーパー」ってなんで存在してるの?
世にはショートスリーパーと呼ばれる人がおりまして、ナポレオンとかエジソンは1日4時間の睡眠でもバリバリ活動してたなどと申します。私などは毎日8時間寝ないと一気に生産性が落ちるタイプなんで、まことにうらやましい話です。
が、直近のデータ(R)を見てますと、どうも「ショートスリーパーは遺伝子の問題だ!」って結論になってたようで、思わず納得でありました。
これはUCSFのリサーチで、まずは研究チームいわく、
いまの世の中では、大半の人が睡眠不足の状態だ。大抵の人は1日8〜9時間の睡眠が必要であるにも関わらず、7時間ほどしか眠れていない。この問題が、心疾患、がん、痴呆症、メタボリック症候群、免疫系の不調などをもたらすのは明らかだ。
が、なかには天性のショートスリーパーが存在し、彼らは1日6時間睡眠でもなんら体調に問題が起きない。どころか、大半のショートスリーパーたちは、短眠により逆に健康メリットを得ているようなのだ。
とのこと。生まれつきのショートスリーパーは短眠で体を壊さないどころか、逆に元気になる傾向があるんだ、と。
具体的には、ショートスリーパーたちは、
- 普通の人より楽観的なメンタルを持っている
- 普通よりも活動的に過ごす傾向がある
- 痛みにも強い
- 時差ボケにならない
といった体質を持ってるらしい。こ、これはうらやましい……。
で、今回の実験はDNAシークエンシングと連鎖解析の手法でショートスリーパーたちの遺伝子をチェックしてまして、こんな結果が出ております。
- ADRB1とDEC2という遺伝子に変異が起きている人はショートスリーパーになる!
- この変異を持つ人は1日の睡眠時間が平均で6.25時間でも元気なまま!4時間でも元気だったりする
- この変異を持つ人は10万人に4人の割合!
ってことで、どうもショートスリーパーの子はやはりショートスリーパーに生まれつく可能性が高いらしい。
研究チームいわく、
我々はまだ睡眠についてほとんど何もわかっていない。多くの人が人生の3分の1を睡眠に費やすにも関わらず、だ。
今回の研究は、脳の複雑な回路が睡眠と覚醒におよぼす影響を読み解く手がかりになるだろう。
ってことで、あらためて睡眠っておもしろいよなーとか思ったことでありました。まぁ「遺伝の突然変異だ!」と言われればもはやぐうの音も出ないんで、ショートスリーパーに憧れるのはやめて、いさぎよく8時間睡眠の質を高めることに邁進したいと思う所存です。