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あなたの「クリティカル・シンキング」レベルを計る7つのチェック項目

 

クリティカル・シンキングって大事ですよねー」みたいな話をよくしているわけです。クリティカル・シンキングってのは、いろんな要素をふくんだ概念でして、

 

  • バイアスにとらわれずにものごとを考える
  • いろんな視点からものごとを考える
  • いろんな証拠を集めて検討する

 

みたいな態度を指してます。というと非常に当たり前な感じですけども、「科学的な適職」にも書いたとおり、自分の思い込みから抜け出して、ちゃんとした答えにたどりつくのって激しく難しいんですよね。

 

 

私も気をつけてはいるつもりなんですけど、後から「あー、バイアスに飲まれてたな……」と痛感することがしばしばです。これは人間の性質みたいなものなんで、日ごろから注意しとくしか対策がないんですけども。

 

といった前置きをふまえまして、近ごろリーズ大学の「クリティカル・シンキング」コース(R)を眺めていたら、「自分のクリティカル・シンキングレベルがどれぐらいか判断してみよう!」っていう簡単なチェックリストがありましたんでメモしておきます。

 

 

このチェックリストは7つの項目で構成されていて、かなり手軽にアセスメントできるのがポイント。まぁ正式なセルフチェックに比べると精度が高いわけでもないんですけど、「自分はこのスキルが足りないんだなー」とか「クリティカル・シンキングにはこういう要素が必要なんだなー」とか確認する用途であれば有効に使えるんじゃないでしょうか。

 

 

具体的な質問は以下のとおりでして、それぞれについて「いつも当てはまる」「ときどき当てはまる」「当てはまらない」の3つで考えていただければOKです。

 

  1. どんな主張を信じる前にも、それを指示する証拠を探す

  2. つねに異なる視点から問題を考えている

  3. 他人の意見に反論するときでも、自信を持って自分の主張を述べられる

  4. すでに知っていることでも、積極的に間違っている可能性を探している

  5. 自分の意見は、個人的な経験や感情よりも証拠に左右される

  6. なにか確信を持てないことがあれば、もっと調べる

  7. 特定のトピックに関する知識を増やすために、どこを探せば信頼できる情報が手に入るかを理解している

 

で、このチェックリストは「どこまでできれば良い」みたいな明確な基準はなくて、最終的にはすべての項目に対して「いつも当てはまる!」と自信を持って答えられるようになるのが目標です。

 

 

私の場合は「なにか確信を持てないことがあれば、もっと調べる」とか「どんな主張を信じる前にも、それを指示する証拠を探す」についてはそれなりにできてるつもりなんですけど、あらためてチェックしてみると「やっぱクリティカル・シンキングできてないなー」とか思いましたね。特に「他人の意見に反論するときでも、自信を持って自分の主張を述べられる」は全くできてないので、改善せねばなーとか(これは単に気弱な性格が影響してるとこが大きいですが)。

 

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。